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Aeternity(エター二ティ/AE)の特徴とは?|イーサリアムを超える高速化を実現
Aeternityは2016年12月に公開されたアルトコインの一つで、ビットコインの送金の遅さ、いわゆるスケーラビリティ問題に対処すべく、イーサリアムの技術を元に作られました。
そのため高速処理が可能で送金スピードが速いことがメリットとして挙げられています。
では、なぜAeternityは高速処理が可能で送金スピードも早くなっているのでしょうか?
ここではAeternityの特徴について解説していくとともに、Aeternityの技術面についても詳しくお話ししていきます。
▼Aeternity(エター二ティ/AE)の概要
基本情報
通貨名 | Aeternity |
通貨単位 | AE |
公開日 | 2016年12月19日 |
総発行枚数 | 273,685,830AE(約2億7400万AE) |
公式サイト | https://www.aeternity.com/ja |
ホワイトペーパー | https://github.com/aeternity/protocol |
https://www.facebook.com/aeternityproject/ | |
https://twitter.com/aetrnty | |
Telegram | https://telegram.me/aeternity |
https://www.reddit.com/r/Aeternity/ | |
GitHub | https://github.com/aeternity |
https://www.linkedin.com/company/aeternity |
Aeternity(エター二ティ/AE)の背景

Aeternityは、イーサリアムの技術を基に構築されたので、別名では高速イーサリアムと呼ばれています。
そして、イーサリアムの問題点をも解決しているプロジェクトとして注目されており、Aeternityの特徴としては大きく分けて3つあります。
- State Channelの導入
- Cuckoo Cycleを利用
- 分散型オラクルシステムの採用
では、これらを順に解説していきます。
Aeternity(エター二ティ/AE)の3つの特徴
1.State Channelの導入
AeternityではState Channelを導入したことで、イーサリアムの機能である「スマートコントラクト」をさらに発展させた「オフチェーン処理」を実行可能にしています。
オフチェーン処理を実行することには2つのメリットがあります。
1つ目としては、送金にかかる時間が早いことと送金手数料が安いことが挙げられます。
オンチェーンであれば取引の全てを掲載しなければなりませんが、オフチェーンの場合は取引の最初と最後の少ない情報量だけをブロックチェーン上に掲載すれば良いので、オンチェーンに比べて処理が圧倒的に早く送金にかかる時間も短くなります。
その少ない情報量のおかげでオンチェーンに比べてマイナーに支払う手数料も安くなります。
2つ目のメリットとしては、セキュリティが高いことがあります。
Aeternityではブロックチェーンには匿名性の高い最初と最後の部分の取引内容しか掲載せず、匿名性の低いそれ以外の部分に関してはオフチェーン処理をするので、第三者に介入されることなく取引を行うことが可能です。
2.Cuckoo Cycleを利用
Aeternityではスマホでもマイニングすることが可能になっています。
これはPOW(Proof of Work)とPOS(Proof of Stake)の技術を合わせた、独自システムである「Cuckoo Cycle」によって電力の効率がアップしたことによるものです。
スマートフォンでマイニングができることは、より多くの人たちがネットワークに参加しデータを分散化することにつながるため、セキュリティも向上すると考えられています。
マイニングに関する情報は公式ブログからレポートなどが確認できます。
3.分散型オラクルシステムの採用
オラクルシステムとは「スマートコントラクト」において現実世界の情報(外部の情報)を取り入れ実行するシステムのことですが、Aternityではこのオラクルシステムを分散化し、ネットワークすべてからパブリックデータを集めることで、その内容の真偽を判断しています。
▼Aeternity(エター二ティ/AE)の将来性
Aeternityは、ICOでは37億円を調達するなど、これらの技術に対する期待は高く、また、その事実があるにしては価格が上がっていない現状から考えると、これから伸びていく可能性があります。
ただし、懸念点として、アルトコインのメリットを活かしきれていないことがあります。
アルトコインは先発通貨の問題点に対する解決策を初めから実装でき、問題点を解決できるので、そこで差別化を図っていかなければなりません。
しかし、Aeternityでは、その特徴であるState Channelの導入やCuckoo Cycleを利用、もしくは分散型オラクルシステムの採用といったことで先発通貨の問題点を解決できているものの、
他の後発通貨でも採用されていることで目新しさが少なく、Aeternityを選ぶ決定打に欠けています。
そして公式発表のロードマップでも2019年のアクションが公開されていない点も気になります。

しかし、Aeternityには、Aeternityを所有している人が運営に投票できるガバナンスシステムを導入していることから、今後のアップデートなどに意見を伝えることができます。
デメリットとしては、要望がまとまらないなどの状態が発生しかねませんが、仮想通貨が普及してくるにつれて、そのニーズに応えれくれる柔軟性があるメリットもあります。
今後は、Aeternityにしかない価値を生み出せるのかによって、その将来性は変わってくるでしょう。