もくじ
ChronoCoin(クロノコイン /CRN)とは?
ChronoCoinとは2019年3月にCoinBeneのオフィシャルサイト内でIEOが行われた仮想通貨です。
このChronoCoinはタイムイノベーション株式会社が運営しており、以前はタイムコインという名称でしたが、2019年にクロノコインにリブランドされました。
ChronoCoinは「時間に目に見えるような価値をつける」という、これまでにない目的で作られた仮想通貨になります。
「時間に価値を付与する」とはどういうことか?

「時間に価値を付与する」という事を、これまでの「ポイント」の概念と比較して解説します。
今までのポイントの概念はというと、移動距離に応じてポイントが付与されるマイルや、商品を購入することによって何%かのポイントが付与される。というものが一般的でした。
それに対してChronoCoinは時間にポイントを付与するという考え方になります。
いくつか詳しい例を紹介していきたいと思います。
例えばショッピングセンターの駐車場が満車で並ぶという経験は誰しもあると思います。
この「駐車をするために待っている時間が経過するごとにポイントが付与される」というものがあります。
こうすることで、これまで混雑を嫌って来店しようとしなかった顧客がいたとしても、ポイントがもらえるなら行く。という意識に変わる可能性があり、新規顧客獲得につなげることができます。
もう一つ、飲食店を例に挙げます。
飲食店では客が長居することにより回転率が落ち、売り上げが悪くなってしまいます。
そのため「〇分以内に食事を終えた客にクロノポイントを付与する」という試みを行うことで回転率を上げることができます。
またこれらの行動をアプリで管理することで、顧客の行動パターンなどのデータ収集を行うこともできるのです。

引用:ChronoCoinホワイトペーパー
ChronoCoin(クロノコイン /CRN)の特徴
基礎情報
通貨名 | ChronoCoin(クロノコイン) |
通貨単位 | CRN |
総発行枚数 | 5,680,000,000 CRN |
トークン規格 | ERC-20 |
公式サイト | https://timeinnovation.io/ja-jp/ |
ホワイトペーパー | https://timeinnovation.io/TimeInnovation/media/corporate-common/pdf/project_info_details.pdf |
– | |
https://twitter.com/TimeInnovation8 | |
Medhium | – |
– |
背景
このクロノコインができた背景についてですが、まずこのクロノコインを開発したタイムイノベーション株式会社は「時間に革命を」というスローガンのもとに設立されています。
その具体的な事業の一部がこのクロノコインということになります。
クロノコインは「人類に平等に与えられている時間という資源を、ポイントという目に見える価値に換え、人々の生活をより豊かにする」ことを目的としています。
時間をポイントに変えるという新しいサービスにより、ユーザーの行動意識を変えるきっかけになるサービスだと考えられています。
そのため通貨の売り出し前から多くのメディアなどで注目を集めており、2017年のMicrosoftアワードにて表彰されるといった実績も持っています。

4つの特徴

1.獲得したポイントは商品や決済に利用できる
時間に付与されるポイントであるクロノポイントは商品と交換したり、決済に利用することができます。
1ポイント1円として決済に使えるため実際には現金と同じ役割をしているためユーザーにとってはより使い勝手の良いものになります。
ポイントサービスの有無はユーザーの行動心理に大きく影響を与えることがわかっています。
そのためポイントが獲得できるからという理由で、クロノポイントを利用できる店舗を選んでくれる可能性が高まることになります。
そのポイントを新たに店舗で使ってもらうために店舗に来店してもらうというのは、ユーザーだけでなく店舗のメリットにもなっていると言えます。
2.加盟店舗にもメリットはたくさん
クロノポイントは利用者だけでなく店舗側にも多くのメリットがあります。
まず1つ目が新規顧客の獲得につながるというメリットがあります。
当然来店に伴いポイントがたまるのであれば、競合他社と差別化することにつながり新規の顧客を獲得しやすくなります。
また一度獲得した顧客がポイントを貯めるために、もう一度来店するきっかけにもなります。
2つ目はクロノポイントの導入自体が宣伝としての効果を持っているということです。
これまで時間にポイントを付与するという試みはこれまでにない新しいサービスであるため、ユーザーにとっては目新しいサービスとなり顧客を引きつけることができます。
宣伝には通常かなりのコストがかかるものですが、黒のポイントの導入だけであればそこまでのコストをかけずに多くのユーザーに宣伝を行うことができるため大きなメリットになります。
3つ目は来店した顧客の滞在時間を長くすることができます。
滞在時間が長いほど多くのポイントを付与する仕組みを導入することで、顧客はより長い間店舗に滞在してくれるようになります。
通常、コンビニやスーパーなどの店舗は顧客の滞在時間が長ければ長いほど、消費金額も大きいというデータがあります。
そのため滞在時間を長くすることは消費を誘発する効果が得られるため店舗にとっては大きなメリットになります。
そのほかにも顧客の滞在時間や行動履歴、平均単価などを記録することができます。
これらの情報は売り上げ改善などに欠かせない情報です。
ですがこういった情報を集めるための設備が十分に用意されていない店舗は多く存在するため大きなメリットになります。
3.クロノコインの購入者や保有者にもメリットがある
クロノコインは当初ICOによって売り出された通貨ですが、2018年のICO通貨を見てみるとそのほとんどがICO時の価格を割っているというのが現状です。
それはICOで購入したほとんどのユーザーが通貨の上場と同時に通貨を売り払ってしまうためです。
それでは通貨に価値を持たせることができません。
そこでクロノコインはクロノコインを保有し続けてもらうことでユーザーにメリットがあるように、通貨を多く保有しているユーザーほど多くのクロノポイントの再分配をする仕組みを作りました。
再分配とはどういうことかというと、クロノポイントとして一度はユーザーに分配されたものの、有効期限以内に使われなかったために失効してしまったポイントを、クロノコインの保有者に再分配するということです。
ある調査によるとポイント業界全体のポイントのうち、発行されたポイントの約40%が有効期限切れなどで失効しているというデータがあります。
そのためクロノポイントが市場に浸透すればするほど失効するポイントは増えるため、クロノコインの保有者の再分配率が上がることになります。
4.BLEやDMPなど独自の技術を利用している
BLE(Bluetooth Low Energy)とは低消費電力型の無線技術であり、この電波をスマートフォンで受け取ることで現在地の把握や情報を記録することができます。
このビーコンを利用することで地下鉄や電波の届かないような場所でも正確に情報を伝達することができるようになります。
これらで得たユーザーの情報はブロックチェーン上で管理されるため、改ざんされず安全にデータを管理することが可能になります。
またDMP(Data Management Platform)を活用することで、ビーコンとアプリによりユーザーの行動情報や購買情報などのデータ分析や管理を行うことでマーケティング政策に利用することができます。
ChronoCoin(クロノコイン /CRN)の将来性

ChronoCoinのこれからの将来性について考察していきたいと思います。
クロノコインは2019年にCoinBeneでIEOを開始したクロノコインですが、その期待値の高さから初日に1億枚を販売しました。
その後上場を行い、その価格は当初の約60倍である1CRNあたり260円ほどになりました。
2019年5月現在は90円ほどで推移しています。
【お知らせ】
本日暗号通貨取引所のCoinBeneで上場致しました。近年のICOは9割がICO割れする中、ChronoCoinは取引開始10分でICO価格の5倍に上昇し順調な滑り出しとなりました。
今後もホルダーの皆さまに応援していただけるよう邁進してまいります。URL:https://t.co/xfXD6xrVsd pic.twitter.com/vSeAsTUSo8
— TimeInnovation(Official_jp) (@TimeInnovation8) 2019年3月28日
気になるこれからですが、ポイント業界の市場規模は1兆4440億円ほどであり、今後も増えていくと予想されているのでビジネスモデルとしてはさらに期待できると考えられます。
また、創業者メンバーにカルダノの共同創業者が参加していることや、マイクロソフトからDevice App Developmentでのアワード受賞者が参加しているなど、経営陣も万全の体制です。
これから様々な店舗でクロノコインが利用されるようになることで、さらなる価格の上昇が期待できる通貨の一つだといえるでしょう。