エンジンコイン(EnjinCoin/ENJ)の特徴とは|ゲームでの使用とNFT作成に特化

アルトコイン

エンジンコイン(EnjinCoin/ENJ)の特徴とは|ゲームでの使用とNFT作成に特化

日本の仮想通貨取引所に上場された銘柄のうち、際立った個性を持っている通貨の1つがエンジンコイン(ENJ)です。

ゲームで利用されることを前提として作られた仮想通貨なのですが、最近になって非代替性トークン(NFT:Nonfungible Tokens)が脚光を浴びるようになり、立ち位置も微妙に変化しつつあります。

通貨名エンジンコイン(ENJ)
通貨単位ENJ
公開日2017年10月
総発行枚数10億ENJ
公式サイトhttps://enjin.io/
ホワイトペーパーhttps://cdn.enjin.io/downloads/whitepapers/enjin-coin/en.pdf
facebookhttps://www.facebook.com/enjinsocial
twitterhttps://twitter.com/enjin
Telegramhttps://t.me/enjin_coin
reddithttps://www.reddit.com/r/EnjinCoin/

エンジンコインの根幹となる規格「ERC1155」とは?

エンジンコインはイーサリアム(ETH)ベースの仮想通貨ですが、ERC1155という規格を採用しています。

これは既存の規格であるERC20とERC721と「ハイブリッド」とも言えるものです。

ERC20はイーサリアムベース仮想通貨を作成するための規格で、日本の取引所に上場している銘柄だとオーエムジー(OMG)などがこの規格を採用しています。

ERC20規格で作成された仮想通貨はイーサリアムのブロックチェーン上で一元管理できるため、イーサリアムのブロックチェーン上に開設された分散型取引所(DEX)でも取り扱うことができます。

一方、ERC721はNFTを作成するための規格です。

ブロックチェーンの改竄が極めて困難であることを利用し、NFTが唯一無二のものであり、複製不能であることを証明してくれます。

エンジンコインが採用しているERC1155は、仮想通貨の作成にもNFTの作成にも対応しています。

また、複数の仮想通貨やNFTをまとめて送付できる点で、ERC20やERC721に対してアドバンテージがあります。

例えば、複数のゲーム内アイテムをNFTとして送付する場合、ERC721は1つずつしかできませんが、ERC1155なら複数をまとめて送ることが可能です。

エンジンコインの背景

エンジンコインはもともと、オンラインゲームのプラットフォームである「エンジン」上で利用することを想定して作られたものです。

ゲーム内アイテムの購入には、固有の通貨が必要で、また、ゲーム内で露店を開いてアイテムを売買するということも想定されます。

例えば、強い武器を入手した場合、今まで使っていたものは売りに出しますが1つのゲームの中で売買を行っても、購入できる人には限りがあります。

しかし、エンジンプラットフォームであれば、ゲーム内のアイテムはNFTとして作成されるため、同じプラットフォームの他のゲームに持ち出すことができます。

つまり、異なるゲーム間でのアイテム売買を行う場を提供するために、共通して使える通貨が必要になるというのが開発意図です。

エンジンコインの特徴

エンジンコインには次のような特徴があります。

  • NFTをエンジンコインに「メルティング」可能
  • 利用者が多く、大企業がサポートしている
  • イーサリアムの取引手数料の高騰にも対応

 

NFTをエンジンコインに「メルティング」可能

ゲーム内の便利なアイテムも、流通量が増えて売却が困難になれば、手元に置いておかざるを得なくなります。

そうした状況が起きることを想定し、エンジンプラットフォームはNFTを「メルティング」することが可能になっています。

これはNFTであるゲーム内アイテムを、エンジンコインに「溶かして」しまうものです。つまり、アイテムを売却しなくても、エンジンコインを入手することができます。

メルティングは仮想通貨作成とNFT作成の両方に対応しているERC1155だからこそ可能になっているもので、アイテムの整理に頭を痛めるゲーマーにとっては理想的なシステムといえます。

利用者が多く、大企業がサポートしている

エンジンプラットフォームそのものは2009年に立ち上げられており、ネットゲームのプラットフォームとしては老舗の部類に入ります。

そのため、エンジンプラットフォームのユーザーは全世界で約2000万人といわれており、NFTの取引も活発に行われています。

こうしたコミュニティーの存在を商機とみて、マイクロソフトやサムスンなどがサポート企業として名を連ねています。

例えばマイクロソフトの場合、世界的に知名度が高い「マインクラフト」内で利用できるNFTを獲得できるブラウザゲームの開発に関わっています。

イーサリアムの取引手数料の高騰にも対応

エンジンコインはイーサリアムベースですが、そのイーサリアムでは取引や送金の際の手数料が高騰し、スピードも低下しているという問題を抱えています。

これは、イーサリアムのブロックチェーン上に多くの分散型金融(DeFi)が開設され、取引量が増大しているためです。

また、イーサリアムの手数料が一種のオークション方式になっているのも一因です。

エンジンはこうした問題に対応するため、「ジャンプネット」というエンジンコインやNFTを送る際のバイパスとなる新技術を開発しました。

そのバイパスを通ることで、エンジンコインやNFTの送付スピードが上がるうえ、ジャンプネットの利用には手数料がいらないため、手数料高騰の対策にもなっています。

エンジンコインの将来性|鍵を握るゲーム以外の用途

エンジンコインは現時点ではゲームでの用途に特化しており、ゲーマーの強固なコミュニティーに支えられているものの、発展性という点ではやや不安が残ります。

そうした現状を変える可能性があるのが、NFTの作成機能です。

NFTは必ずしもゲーム内アイテムである必要はなく、昨今のNFT市場の活性化が追い風になり得ます。

実際に、エンジンプラットフォームでゲーム内アイテム以外のNFTを販売する動きも出てきており、こうした動きがより大きなものになるかどうかが、将来性の鍵を握っているといえます。

テザー(Tether/USDT)の特徴とは|米ドルにペッグしたステーブルコイン