ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴とは|ビットコインから「枝分かれ」した仮想通貨

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ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴とは|ビットコインから「枝分かれ」した仮想通貨

ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)は、日本の仮想通貨取引所でも取り扱われている知名度の高い銘柄です。

ビットコイン(Bitcoin/BTC)と名前が似ており、紛らわしく思われる方もいるかもしれませんが、これには理由があります。

開発をめぐる意見対立が原因で、ビットコインからハードフォークして生まれたのがビットコインキャッシュだからです。

通貨名ビットコインキャッシュ(BCH)
通貨単位BCH
公開日2017年8月1日
総発行枚数2100万BCH
公式サイトhttps://bitcoincash.org/
ホワイトペーパーhttps://bitcoincash.org/bitcoin.pdf
facebookhttps://www.facebook.com/enjinsocial
Telegramhttps://telegram.me/BitcoinBCH
reddithttps://www.reddit.com/r/Bitcoincash/

ハードフォークの原因「スケーラビリティー問題」

ビットコインからビットコインキャッシュがハードフォークされる「枝分かれ」の原因となったのが「スケーラビリティー問題」です。

ビットコインの取引履歴はブロックチェーン内に保管されていますが、ビットコインのブロックサイズは1MBで、取引履歴が増えて1MBで収まらなくなると、新たなブロックが作られます。

しかし、ブロックの増加によって取引や送金の承認に時間がかかるようになり、手数料も高騰しました。これが「スケーラビリティー問題」です。

解決法として提案されたのが「Segwit」という、取引履歴を圧縮してハードフォークを避ける方法と、ハードフォークを行ってブロックサイズを増やす方法です。

最終的にはSegwit導入派が優勢になり実装に至りましたが、ブロックサイズ拡大派はこれに納得せず、ハードフォークを行ってブロックサイズを8MBに拡大した新たな仮想通貨を作りました。

このハードフォークによって生まれたのが、ビットコインキャッシュです。

なお、ビットコインキャッシュの発行上限や半減期は、ビットコインと同じものになっています。

ビットコインキャッシュとビットコインの違いは?

ビットコインキャッシュはビットコインのハードフォークで生まれた仮想通貨ですが、その後の開発によって以下のような相違点が出てきています。

  • ブロックサイズが異なっている
  • マイニング難易度調整の頻度が異なる
  • スマートコントラクトが実装されている

 

ブロックサイズが異なっている

そもそも、ビットコインのブロックサイズを拡大すべきだという一派が作ったのがビットコインキャッシュなので、ハードフォークによってブロックサイズは拡大されています。

ビットコインキャッシュが立ち上げられた時には8MBでしたが、その後ハードフォークを行って、現在のブロックサイズは32MBとなっています。

ブロックサイズそのものを拡大することで、1ブロックに多くの取引履歴が書き込めるようになり、承認速度のアップと手数料の抑制につながるというメリットがあります。

ただし、ブロックサイズの拡大はメリットばかりではなく、ブロックサイズが大きくなればなるほど、マイニングにマシンパワーが必要になります。

大きなマシンパワーがないとマイニングができないため、マイナーが大手に偏り、中央集権的になりかねないという問題があります。これは、スケーラビリティー問題の議論の時点で指摘されていました。

 

マイニング難易度調整の頻度が異なる

ビットコインでは手数料高騰や承認遅延を防ぐために、マイニングの難易度調整が行われています。NDAと呼ばれるアルゴリズムを採用し、2週間に1回の割合で難易度を調整しています。

ビットコインキャッシュも、当初はこのNDAを採用していましたが、難易度が低下した時だけ参加するマイナーがおり、承認遅延などの問題が生じていました。

このため、ビットコインキャッシュはDAAという新たな難易度調整のアルゴリズムを採用しました。これは、難易度調整を10分の1回の頻度で行うものです。

ビットコインキャッシュはビットコインに比べてマイナーの数が少なく、承認遅延などが起きやすいという問題がありましたが、DAA採用により緩和されつつあります。

 

スマートコントラクトが実装されている

スマートコントラクトは自動販売機のように、ブロックチェーン上契約を自動的に行う仕組みで、イーサリアム(Ethereum/ETH)などに実装されています。

ビットコインはイーサリアムより前に開発されたこともあり、現在に至るまでスマートコントラクトを実装していません。

ビットコインキャッシュも、当初は未実装でしたが、2018年5月に行われたハードフォークによって、ビットコインキャッシュにスマートコントラクトが実装されました。

ビットコインキャッシュでは、ブロックチェーン上に開設される分散型アプリケーション(dApps)開発の規格も定められており、今後の展開が期待されます。

路線めぐり度重なる分裂

ビットコインキャッシュそのものがビットコインから「分裂」してできた仮想通貨ですが、その後もビットコインキャッシュからの「分裂」が起きています。

まず、ビットコインキャッシュ内でもスケーラビリティー論争が起きました。

32MBのままでよしとするABC派と、128MBまで拡張すべきだとするSV派の対立です。

最終的には2018年11月にSV派がビットコインキャッシュをハードフォークし、新たな仮想通貨であるビットコインSV(BSV)を立ち上げることになりました。

その後、マイニング報酬の8%を開発者に回すかどうかをめぐって対立が起こり、2020年11月に賛成派がハードフォークによってビットコインキャッシュABC(BCHA)を立ち上げています。

日本の仮想通貨取引所は、ハードフォークによって誕生したビットコインSV、ビットコインキャッシュABCについては、取り扱いを行っておりません。

ビットコインキャッシュの将来性は?

ビットコインキャッシュの時価総額の順位は、2021年3月下旬現在で11位です。

かつてはベスト10の常連だったことを考えると、ビットコインのような勢いがあるとは言えません。

しかし、日本では多くの仮想通貨取引所が取り扱っており、流通量は少なくありません。

世界では8000以上の店舗で、ビットコインキャッシュでの決済が可能で、今後、利用できる店舗が増えていくかどうかが、ビットコインキャッシュの鍵を握っているといえます。

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