ゴールドに裏付けられた仮想通貨「PayMon(ペイモン)」がイランで開発される
イランの4つの銀行(Bank Mellat、Bank Melli Iran、Bank Pasargad、Parsian Bank)が「金」つまり「ゴールド」の価値に裏付けられた仮想通貨「PayMon(ペイモン)」を開発したと発表されました。
現在イランは、米大統領であるドナルド・トランプ氏によって昨年(2018年)から復活させられた経済制裁に苦しんでいます。
そのアメリカからの経済制裁を回避すべく、米ドルが基軸となっている国際送金ネットワークSWIFTに依存しない送金方法として、仮想通貨が開発されました。
このイランの銀行であるBank Mellat、Bank Melli Iran、Bank Pasargad、Parsian Bankの4社によって開発されたPayMonは、OTC(店頭)取引を手がけるIran Fara Bourseがペイモンを取り扱うことになり、まずは1億ペイモンが発行されると発表されています。
イランは以前より、米国からの経済制裁を回避する手段として国家主体で仮想通貨を開発すると発表しており、その仮想通貨は、国内および国境を越えた取引を円滑にし、米ドルを代替えする通貨となるとも期待されていました。
これに関して、イラン民間防衛機関の長官は以前、国営テレビ局Channel 2のニュースで以下のように発言しています。
「仮想通貨は、銀行業務を通じて追跡不能なため、特定の制裁を迂回するのに役立つだろう」
Iranian General Gholam Reza Jalali has recently hinted that Iran could easily evade international financial sanctions by using untraceable cryptocurrencies.#iran #politics #crypto #cryptocurrency #blockchain #monero #pivx #zcash #bitcoin #dash #verge #CryptoNews pic.twitter.com/VPvapWyDqF
— Setcoins (@setcoins) 2018年10月30日
他国と同様、イランでも仮想通貨に対する法整備が遅れているため、まだ仮想通貨が支払いの手段として認められていませんが、自国の銀行によって開発されたPayMonがアメリカからの経済制裁の回避手段として有力な候補である以上、イラン政府はその扱いに対する決断を迫られているといえます。
ベネズエラの仮想通貨「ペトロ」に続き、国策として仮想通貨が扱われるようになるのかその動向が注目されます。