【仮想通貨】『P2P』とは?【用語集】
P2P(読み)ぴー つー ぴー、ぴあ とぅ ぴあ
P2Pとは、Peer to Peerの略で、通信を行うためのネットワークモデルの一つです。
インターネットでは、一般的にクライアント・サーバー型と呼ばれるネットワークモデルのシステムが多く採用されていて、それらのシステムは、サービスを提供するサーバと、それを要求するクライアントに分かれて通信が行われています。
これとは反対に、各ピア(端末)が全て対等の立場にあり、それぞれが共にデータやサービスの提供・アクセスを行うという、自律分散型のネットワークモデルで構築されたネットワークがP2Pです。
前述のクライアント・サーバー型は「サーバありき」のシステムなので、稼働における負荷の集中や、セキュリティリスクの集中が問題視されています。
しかし、P2Pの場合は全ピアの通信が一斉に止まらない限り、稼働を続けることができるゼロダウンタイムの実現や、データの分散管理が行える、といったメリットがあります。
仮想通貨の中枢システムであるブロックチェーンは、P2Pモデルが使われており、これらのメリットを最大限に生かしたうえ、かつ自律分散型システムの最大の弱点であるビザンチン将軍問題も解決したシステムという事で注目を集めています。