IKEA(イケア)、ブロックチェーンの活用で家庭に太陽光発電の導入を補助する計画を発表

IKEA(イケア)、ブロックチェーンの活用で家庭に太陽光発電の導入を補助する計画を発表

Ikea(イケア)のイノベーションラボである「space10」は、家具企業の持続可能性という目標に向けて、ブロックチェーン技術を用いたソーラーマイクログリッドSolarVilleを発表しました。

SolarVilleは、太陽光パネルを地域社会の各家庭に設置し、それらを小さなマイクログリッドで共有する新しいプロトタイプ構想で、

太陽光パネル、マイクログリッド、ブロックチェーンといった技術を組み合わせることで、クリーンなエネルギーを仲介者なしで隣人とやりとりすることを可能にするとともに、エネルギーにかかるコストをより安価なものにすることが可能だとしています。

まだ実験段階ではあるものの、イケアの家具らしいシンプルかつユーザビリティの高いものになるように構築されることが期待できます。

3Dプリント補助器具「ThisAbles」プロジェクトが開始

また、イスラエルのIKEAからは、非営利団体である Milbat および Access Israel と提携し、IKEA家具用の3Dプリント製補助器具シリーズ「ThisAbles」を開発、3Dデータを無償公開したとの発表がありました。

このプロジェクトは「できるだけ多くの人々のためにより良い日常生活を創り出す」というIKEAのビジョンの一環として行われており、既成商品と身体的特徴など個別のニーズとのギャップを埋めていくことを目的としたものです。

今後は、事前に作り込まれたデザインの製品を選んで使うのではなく、設計図をもとにした、よりパーソナライズされたものを各自で出力する時代が近づいていることを感じ取ることができます。

さらに飛躍して考えれば、いずれ超軽量なうえ強靭な素材が開発されたとき、家や電力発電機までもが持ち運びが可能になるかもしれません。

もしもそのようなことが実現すれば、これまで住めないと思われていた場所であっても、エネルギー的に自立した仮設的な小集落を自由に作れるかもしれませんし、災害時の緊急避難場所であっても快適な住環境を用意することが可能になるかもしれません。