Huobi(フォビ)の取引所トークンHTが123%の価格上昇|IEOではなくDPOを強調

Huobi(フォビ)の取引所トークンHTが123%の価格上昇|IEOではなくDPOを強調

取引所トークンは、それぞれの取引所での取引手数料の代わりとして使用されるトークンのことで、他の仮想通貨とペアになって新しい市場を形成し、仮想通貨市場の全体的な流動性を高めています。

最近では、Binance(バイナンス)がトークン販売プラットフォームである「Binance Launchpad(バイナンス ローンチパッド)」でIEOを開始したことで、さらに取引所トークンの需要が増えており、BNBは今年に入って200パーセント近くの急上昇を見せています。

一方、シンガポールを拠点とする世界最大級の取引所であるHuobi(フォビ)は、Binanceを追うように独自の「Huobi Prime」と呼ばれるトークン販売プラットフォームを作成しています。

Huobi Primeは、取引所トークンのHuobi Token(HT)を介した購入を可能にするだけではなく、購入したトークンをHT市場で即座に交換できることが特徴で、彼らはこのシステムをIEOと差別するために「DPO (Direct Premium Offering)」という独自の名前で呼んでいます。

また、コインマーケットキャップによると、現在、BNBの年率145パーセントの価格上昇に対し、HTも123パーセントの上昇を見せていることや、Huobi Primeにおいて、3月26日に仮想通貨Top Network(TOP)の販売予定を発表して以降は、過去2日間でHTの価格が40%近く上昇していることから、急速に競争相手になりつつあると考えられます。

なお、先日行われたBinance Launchpad(バイナンス ローンチパッド)での仮想通貨Celer Network(CELR)の販売は、17分間で日本円にして約4.4億円分を売り上げており、今回のHuobi PrimeによるDPOも、投資家からこれに匹敵する興味を引き付けることが推測されます。

 

2019年は、各取引所で同様の手法(IEOやそれに似た手法)によるトークン販売が増加していくことが予想されますが、取引所の信頼に裏付けられているとはいえ、

過去に、詐欺目的や計画の杜撰なプロジェクトによるICOが乱立したことを考えると、それぞれのプロジェクトや取引所自身についてあらかじめよく調べたうえで、冷静な判断をしていくことが重要です。