元ディズニー子役俳優、ビットコインで130万ドルの豪邸を購入
元ディズニー映画の子役俳優で、現在は起業家のBrock Pierce(ブロック・ピアス)氏が、アムステルダムで130万ドル(約1億5千万円)の大豪邸を購入するための担保として、Bitcoin(ビットコイン)を使用したことが明らかになりました。
また、この不動産取引が史上初の仮想通貨を担保とした住宅ローンになったということで話題になっています。
これは仮想通貨NEXO(ネクソ)のサービスを利用したもので、NEXOは仮想通貨を担保としてローンを組み、法定通貨(現金)を借りることができるサービスを提供しています。
担保となった仮想通貨は売却するわけではなく、NEXOが管理をすることになり、元々の持ち主も他のユーザーも触れなくなります。
「現金が必要だけど、今後の価値等を考えると仮想通貨を売却をしたくない」と考える人も多いと思いますが、そのような場合に適したサービスとなっています。
担保となる仮想通貨は資産比率に応じて必要となり、例えば、100 USD分の現金を借りたい場合は、200 USD分のビットコインを用意するといった具合で融資が受けられるようになります。
NEXOのサービスを利用し、2018年11月、Pierce氏は約300万ドル分のビットコインを担保として、アムステルダムの大豪邸を購入したのです。
Pierce氏は純資産95%を仮想通貨で保有しており、
「これは仮想通貨に対して現金を借りる事ができる便利な資金調達法である。不動産を購入したい時に一つの選択肢を与え、不動産のトークン化は1兆ドル市場になるという、私の哲学に沿ったものだ。」
と話しています。
「ビットコインやその他仮想通貨を決済通貨として使用できる」企業は増えつつありますが、今回は少しニュアンスが違い、仮想通貨を担保にして現金で購入するというサービスが活躍したニュースです。
実際には異なりますが、仮想通貨を使用して130万ドルという大きな買い物ができたということには違いはありません。
また、仮想通貨を売却する必要がなく現金を用意できるということは、Pierce氏のように自分の資産をほぼ全て仮想通貨で保有したいユーザーの願いも叶う仕組みです。
このような仮想通貨のサービスが増えることで、さらに業界への期待や可能性を願う声が増えていくことでしょう。