【初心者向け】ConsenSys(コンセンシス)とは?|仮想通貨業界の重要企業
仮想通貨のニュースなどをみていると、時々目にするConsenSys。
仮想通貨の世界では、見たこともない通貨やプロジェクトが頻繁に登場してくるので、なんとなくの理解でConsenSysを読み飛ばせてはいませんか?
ConsenSysは仮想通貨業界において、とても重要なミッションを担っているので、今回の記事で押さえておきましょう。
ConsenSysってなに?
ConsenSysは、コンセンシスと読みます。
そしてConsenSysとは一言で説明すると、ブロックチェーンを社会に広く浸透させることをミッションとしている企業です。
ブロックチェーン技術を用いた分散型アプリケーション(DAPPS)の開発を行っていたり、有力企業との提携やスタートアップの支援を通じて私たちにブロックチェーンの便利さや普及活動を職務として行っています。
ConsenSysの概要
ConsenSysは、2014年にニューヨーク・ブルックリンにて、Joseph Lubin氏により設立されました。
現在900名以上のブロックチェーン専門家を擁し、世界最大のブロックチェーンベンチャー企業となっています。
公式サイト:https://consensys.net/
起業したJoseph Lubin氏は、プリンストン大学時出身で電気工学とコンピュータサイエンスの学位を優等で卒業し、ロボット工学研究室で研究員として勤務。
その後、ソフトウェアコンサルティング会社のソフトウェア・エンジニアやコンサルタントとして様々なプロジェクトに関わり、ゴールドマン・サックス在籍時はソフトウェア工学・金融・暗号関係の仕事を担当しました。
2014年1月にイーサリアムプロジェクトを共同創設し、10月に現職に就いている、まさに仮想通貨の立ち上げにも大きく影響を及ぼしてきた人物です。
ConsenSysのプロジェクト
一般的にConsenSysは、イーサリアムブロックチェーンに特化したプロジェクトのインキュベーターの認識ですが、その実態は手広く事業を展開しており、全体的なビジネスを理解するのが難しいほど他業種に渡ってのプロジェクトを進行しています。
ConsenSysのビジョン
ConsenSysのビジョンはブロックチェーン技術によって、「Web 3.0」と呼ばれる次世代のWebに進むことができるということです。Web 3.0は、よりオープンで効率的、そしてアクセスしやすい新しい経済システムの基盤ブロックチェーン技術によって、「Web 3.0」と呼ばれる次世代のWebに進むことができるということです。
と公式サイトに記載がある通り、ブロックチェーンをより身近なものにしてくれます。
ConsenSys以外の研究所や企業もブロックチェーン技術については、研究開発をおこなっており、莫大な開発コストや、実証実験のレポートが発表されてきましたが、いまいち実生活に利用できそうなプロジェクトの進行はありませんでした。
しかし、ConsenSys はそんな障壁を解消し、ブロックチェーン技術を実社会へと導入するための実体的なプロジェクトが進行しています。
ConsenSysのプロジェクト
ConsenSysはさまざまな事業に介入しており、一概にそのビジネスを理解するのは困難ですが、まずは主な事業内容を簡単に紹介していきます。
- Academy:イーサリアム活動の教育事業
- Capital:ベンチャーキャピタルやトークン販売のアドバイザリー
- Catalyst:フルサービスのマーケティングやブランディングの仲介役
- Design:製品デザインやデザイン考案、デザインリサーチ・デザイン戦略の提案
- Diligence:スマートコントラクト監査、イーサリアムのセキュリティ管理
- Labs:プロジェクトへの資本出資・指導、他プロジェクトへのアクセス権付与
- Social Impact:政府機関等との提携による社会的影響のあるプロジェクト
- Solutions:Enterprise Ethereumとブロックチェーン提供による革命
これらのようにConsenSysは多くの事業を展開しており、各産業や政府機関でブロックチェーンが役立てるようにサポートを目的としており、収益性を求めているのではなく、イーサリアムのエコシステムに必要不可欠なプロジェクトには積極的に開発や投資によって参画するなど、ブロックチェーンと分散性の特徴を広めていく活動に尽力しています。
代表的なプロジェクトとして
uPort(ブロックチェーン上で本人認証を行うシステム)
Balanc3(ブロックチェーン上で利用できる三式簿記会計プラットフォーム)
Kaleido Blockchain Business Cloud(企業がクラウドネットワークを構築するためのプラットフォーム)
OpenLaw(法律に準拠した契約書のテンプレートとXMLを用いる事により、自動で契約の作成、管理、実行が出来るスマートコントラクトのサービス)
などの様々なプロジェクトがあります。
もちろんご紹介した以外にも複数のプロジェクトが、どんどんスタートしていくので、今後のブロックチェーン技術を利用したプロジェクトにはConsenSysが関わっている可能性が高いかもしれませんね。
ConsenSysの今後
このようにConsenSysは様々な分野においてブロックチェーン技術を普及すべく、多岐に渡っての活動をおこなっています。
現在ではイーサリアム関連の企業であるとの捉え方がまだまだ一般的ですが、インキュベーターや技術的補助など多様な役割を担っている企業としては、政府機関や各産業への繋がりも増えてきている現状もあり、将来的には多方面にとって必要不可欠なポイント企業となることが考えられます。
また教育分野にも取り組んでおり、ブロクチェーンの知識や技術を学び、政府機関や各産業における基準を定めることも可能となります。
ブロックチェーンの発展とともにConsenSysの今後も大きく発展し、そしてそのような人材が求められる時代になったときに、ConsenSysの役割が需要になってくるでしょう。
今後もConsenSysの動向には、さらに注目が集まるでしょう。