リップル社が提供するRippleNetに大手送金会社が参加
Euronet Worldwideの子会社であるRia Money Transfer社は、Ripple社とパートナーシップを結んだことを発表しました。
Ria Money Transfer社は、世界155か国で37万7千以上の拠点を展開しており、年間400億ドル(約4.4兆円)の取引実績を誇る世界で第2位規模の大手決済サービスプロバイダです。
同社はRipple社が提供している国際送金プラットフォームの「RippleNet」に参加することで、従来の取引よりもさらに早いスピードかつ透明性と効率性を実現できるとしています。
Euronet社の送金部門CEOであるJuan Bianchi氏は、次のように述べています。
「RiaとRippleの統合は、潜在的なパートナーへのアクセスを容易にしながら、より迅速でクリーンな支払いをユーザーに提供することを目的とした革新的な支払いインフラストラクチャーの構築に役立ちます。時間はお客様やパートナーにとって極めて重要な通貨なので、常に革新の努力の中心に位置づけています。」
今回のパートナーシップ締結は、単純にRippleNetの規模が拡大しただけでなく、世界中の数百万人のユーザーがより早く、より低コストで決済を行うことができるようになったことに繋がったといいます。
RippleNetは2019年5月現在、世界中で200を超える大手企業や金融機関が参加している国際送金プラットフォームです。
今年の3月にはインドの大手銀行がRippleNetの参加を発表したり、最近ではサウジアラビアの大手銀行(SABB)がRipple社の国際送金システムをベースにしたサービスを立ち上げていたりと、大手企業の参入によって規模拡大や利用環境の改善が急速に進められています。