日本は現金を利用した決済がいまだ根強い|楽天インサイトの調査
楽天インサイトが「キャッシュレス決済に関する調査」の結果を発表しました。
この調査は、2019年5月22日(水)及び5月23日(木)の2日間にわたり行われ、同社にモニター登録を行っているユーザー1000人を対象とした調査となっています。
複数回答が可能な条件で行われた決済手段についての調査では、「現金」を利用している人々が91.7%と最も多く、次いで「クレジットカード」を利用している人々も85%と非常に大きな割合を占めている結果となっています。
一方、スマートフォンを利用した決済サービスを利用している人々は28.5%となっており、割合は多くないものの、一定数の利用者は存在している結果となっています。
引用:楽天インサイトより
日本では、国際的にキャッシュレス化の流れが進む中で、現金による決済文化が根強く残されています。
イオンリテールでは、「レジでお金を引き出せるサービス」を開始するなど、根強い現金決済需要に適応する姿勢を見せている企業も存在しています。
今回の調査では、現金決済を利用する理由として「使いすぎてしまうから」という回答が最も多い結果となりました。
キャッシュレス決済は現金では実現しにくい利便性を実現することが可能ですが、逆に現金独特の使用感にメリットを感じている様子が伺える回答となっています。
しかし、現金を利用しないクレジットカードの決済も多いことから、スマートフォン決済等の新たなキャッシュレス決済方法も、時間が経過し利用者が増加することで人々に浸透していけば、主な決済手段として重宝される可能性もあると言えるでしょう。
また、フィンテックの革新的な技術として注目を集めているブロックチェーン技術の研究・開発も様々な企業によって進められています。
仮想通貨の実用化には、そのボラティリティの高さなどの課題が残されていますが、スマートフォン決済といった新たな決済方法に適している側面も多く、未来の決済手段となり得るのかという点も気になるところです。