バイナンスのKYC情報を流出させたと主張するハッカーに動き

バイナンスのKYC情報を流出させたと主張するハッカーに動き

バイナンスから顧客情報(KYCデータ)を流出させたと自称するハッカーが8月16日にツイッターを更新し、「Warming up..」という意味深なツイートを行った後、”バイナンスのセキュリティチームのメンバーとのテレグラム上でのやり取り“と主張する画像の公開も行っています。

今回のツイートを行ったアカウント「Bnatov Platon(@BnatovP)」は2019年8月に作成されたアカウントです。

大手仮想通貨情報メディア「CoinDesk」では、この人物との1か月にわたるやり取りを行ったとして、その記録等も報じられています。

ツイートにより公開された「バイナンスのセキュリティチームのメンバーとのテレグラム上でのやり取り」と主張される画像では、セキュリティチームがKYC情報へのリンクを送信しているところや、ハッカーがサンプル画像の提示を求めるメッセージなどが含まれています。

これらの情報が正確である証拠はなく、いずれも自称ハッカーの主張によるものです。

事の発端は、8月7日にテレグラム上でバイナンスのユーザーのものと疑われる個人情報が拡散されたことにあります。

拡散された個人情報は、パスポートやID、写真といったデータのようで、バイナンスがKYC(顧客確認)の際に顧客から受け取っているデータなのではないかという憶測が飛び交いました。

バイナンスはこの騒動の後、この一連の流れの経緯について

「身元不明の人物からバイナンスのKYCデータに ”似ている” 1万件のデータと引き換えに300BTCを要求する “ゆすり行為 “を受けた」

ことを公式ブログで発表し

「バイナンスから流出したと思われる個人情報と拡散された個人情報の間には一致しない部分が見られる」

とした説明した上で、流出したKYCデータがバイナンスから流出したデータなのか、流出データのソースを現在調査していると説明しています。

拡散されたKYCデータがバイナンスから流出したものなのかは現在も明らかとなっておらず、バイナンスからの最新情報を待つ状況が続いていますが、自称ハッカーの新たな動きがあったことで、今後何らかの進展がある可能性も高まっています。

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