ハッキング集団『クリプトコア』は2億ドル相当の仮想通貨を盗んでいた
サイバーセキュリティ企業クリアスカイは、『クリプトコア』と呼ばれているハッキング集団が、日本とアメリカの仮想通貨取引所から2億ドルを盗んでいたとするレポートを発表しました。
クリプトコアは2018年頃から活動を行っており、主に日本とアメリカの仮想通貨取引所をターゲットにしています。
約2年のうちに2億ドル相当の仮想通貨を盗難しましたが、クリプトコアは高度な技術を使っているわけではないと、クリアスカイのレポートで説明されています。
その代わりに、「迅速で粘り強く、効果的」な方法でハッキングを行っています。
最初にクリプトコアは関係者を装ったメールを取引所の幹部に送り、そこを足場にマルウェアを侵入させます。
ウォレットにアクセスできる権限を手に入れると、多段階認証が解除させる瞬間を待ち、解除されれば即座に別のアドレスに送金します。
クリプトコアの活動は、2020年に入ってやや沈静化していますが、コロナウイルスによる一時的な影響と考えられています。
完全にクリプトコアの活動が停止したわけではなく、引き続き警戒が必要です。