NEM(ネム)、新しいブロックチェーンで高級ワインの信頼性確保へ

NEM(ネム)、新しいブロックチェーンで高級ワインの信頼性確保へ

仮想通貨のNEM(ネム)は7月4日、ネムの新しいブロックチェーンであるシンボル(Symbol)を使って詐欺を撲滅し、サプライチェーン全体でワインの信頼性を確保する試みを公式ブログで発表しました。

この「シンボル」は企業向けのブロックチェーンとして開発されており、致命的な負荷状況でも動作するように設定されています。

ブロックチェーンを使って産地などの情報を追跡

ブロックチェーンでは、少数のデータベースの情報が改ざんされたとしても、他のデータベースの情報と比較することで情報の真偽を確認することが出来るため、情報の透明性の確保や追跡への使用が期待されています。

NEM(ネム)の「シンボル」の検証プロセスは販売業者と消費者のどちらにも拡張することができるため、サプライチェーン全体で最高レベルの透明性を実現できるとしています。

ワイン生産者と生産者が、生産と流通のすべての段階で原料と製品で何が起こっているかを追跡することが可能となります。

中国では高級ワインの50%以上が偽物

ワインは材料となるブドウの産地によって価値が大きく変化するため産地を偽る詐欺が横行しており、中国で販売されている1本あたり35ドルを超えるワインの50%以上が偽物であり、こうした高級ワイン詐欺は生産者に数百万ドルの損失をもたらすだろうと、ビジネスニュースを取り扱うフォーブス(Forbes)が報じました。

NEM(ネム)の追跡方法は、ワインの各ボトル、ボックス、クレート、パレットに記録されているシリアル番号によって、使用されているブドウ、製造年、ブドウが生産された畑などを追跡することが可能です。

また、これらはどのような輸送段階でも確認することができるため、高級ワインに関する様々な不正を防ぐことに繋がります。

農業、製造、医薬品開発、食品生産などでも利用可能

サプライチェーン業界には、ブロックチェーンテクノロジーを組み込む過程にある数多くの先進的な企業や組織が既に含まれています。

農業、製造、医薬品開発、食品生産といったプロジェクトは、すべてブロックチェーンを利用して日常業務を近代化させ、製品の信頼性を検証し維持する能力を向上させています。

今回の発表では、シンボルは機能性、セキュリティ、使いやすさを兼ね備えており、コストと煩雑さを軽減し、企業の可能性を広げると説明しています。

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