ドイツ老舗銀行がステラネットワークでユーロ建てのステーブルコイン発行へ

ドイツ老舗銀行がステラネットワークでユーロ建てのステーブルコイン発行へ

仮想通貨ステラ(XLM)を発行しているステラ財団は12月9日、ドイツのフォン・デア・ハイト銀行がビットボンド社と共同で、ユーロ建てのステーブルコイン(EURB)を発行することを発表しました。

米ドル建てのステーブルコインとしてはテザー(USDT)などが広く知られていますが、ユーロ建ては今回が初めてとなります。

ステラ財団によると、EURBはXLMネットワーク上での発行が予定されています。

ステーブルコインの発行にあたっては、フォン・デア・ハイト銀行が同額のユーロを担保として保管することになるとしており、USDコイン(USDC)などと同様に担保がしっかり保証されることになります。

この点についてフォン・デア・ハイト銀行は、

「多くのステーブルコインの問題点は、認可を受けた銀行が発行していないことだ」

との意見を述べています。

ステーブルコインとして知名度の高いUSDTは銀行が発行していないうえ、担保をめぐってさまざまな疑惑が指摘されており、こうした問題点を念頭に置いたものとみられます。また、そのうえで

「ステーブルコインは慎重な取り扱いが必要で、ユーザーの信頼が求められる」

と述べており、当面の用途はさまざまな決済と、XLMネットワークを利用した送金が中心だと説明しています。

フォン・デア・ハイト銀行は1754年設立の老舗で、ミュンヘンに本拠を置いています。

一方、ビットボンド社は2013年設立の新興企業で、ブロックチェーンを活用した金融サービスを提供しています。

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