フェイスブック主導の仮想通貨ディエム、試験運用は年内に開始か
米CNBCは4月20日、大手SNSのフェイスブックが主導する仮想通貨ディエム(Diem)が、年内にも試験運用を開始する方針であると報じました。
試験運用の開始は今年1月とみられていましたが大幅に遅れていました。また、試験運用は米ドルにペッグしたステーブルコインとして行われることになります。
関係者によると試験運用は小規模で行われ、個人間の送金に重点を置いたものになるとのことです。また、ユーザーの商品購入などのオプションもあり得るとしています。
ただし、試験運用の時期についてはまだ流動的であり、年内開始という現時点でのスケジュールが変更される可能性もあると説明しています。
これは、発行元であるディエム協会と、同協会のあるスイスの規制当局との間での交渉が順調とはいえず、現在も承認を待っている状態であることが背景にあります。
ディエムは当初「リブラ(Libra)」という名称で立ち上げられ、当初は複数のバスケットと連動して価格が決まるタイプの仮想通貨として計画されていました。
しかし、各国の中央銀行などから批判を受けることとなり、単一通貨にペッグするタイプの仮想通貨となり、名称も変更された経緯があります。
また、ディエム協会にはウーバーやスポティファイなどが参加していますが、主導的立場であるフェイスブック本体は参加していません。