電気自動車に仮想通貨マイニング機能搭載-カナダのメーカー
カナダの軽量電気自動車(LEV)メーカーのデイマック(Daymak)は、2023年から納車開始予定のLEV「スピリタス」に、仮想通貨のマイニング機能などが搭載されることを明らかにしました。
搭載されるのは「デイマック・ネビュラ」と呼ばれるインフラで、マイニング機能であるデイマック・マイナーと、ウォレット機能であるデイマック・ウォレットからなっています。
デイマック・マイナーは専用のプロセッサーによって、駐車中に仮想通貨のマイニングが可能で、デイマック・ウォレットはマイニングで得られた仮想通貨を回収し、送金などができます。
デイマックは、こうした機能を持つ自動車は世界初だとし、スピリタス全車がブロックチェーンのノードとなると説明しています。
デイマックのアルド・バイオッキ社長は、スピリタスのマイニングによって得られた仮想通貨について、駐車料金や高速道路の利用料金、ドライブスルーの決済などでの利用を想定しているとしています。
そのうえで「ブロックチェーン革命の中で、誰もが仮想通貨で決済する将来が訪れることを念頭に置いた車作りをしている」と話しています。
デイマックは2002年に設立され、スピリタスのようなLEVだけではなく、電動アシスト自転車などの製造販売も手掛けています。
スピリタスは2人乗りの3輪LEVで、モーター出力100馬力の普及型のデラックスと、3輪駆動で出力200馬力の高性能型のアルティメットの2グレードで販売される予定です。