ビットコインを自国の法定通貨へーエルサルバトル大統領が法案提出

ビットコインを自国の法定通貨へーエルサルバトル大統領が法案提出

64、5日に開催したイベント「ビットコイン2021カンファレンス」でエルサルバトル共和国の大統領ナジブ・ブケレ氏がビデオチャットを通じ出演しました。

同国の法定通貨としてビットコインを採用する意向を示し、法案を来週にも提出すると見込まれています。

現時点でビットコインを含む暗号資産を法定通貨(日本でいう円、アメリカでいうドル)として採用している国は存在せず、もし法的にも金融制度としても認められた場合、世界初のケースです。

経済が不安定な国ほどビットコインが法定通貨に適している

ナジブ大統領は

「ビットコインが法定通貨になると、エルサルバトルのように経済危機にある国家の国民が個人間でスマホを銀行代わりに使える。中央集権機関(銀行やクレジットカード会社)を通さず、透明性の高い通貨制度への移行だ」

7割の国民は銀行口座やクレジットカードを持てず、国際送金には手数料と時間を要する。ビットコインを日常生活に取り入れ、エルサルバトルの経済を救えることを嬉しく思う」

と自国の現状と新法案への期待を述べました。

エルサルバトルは政府主導で、ビットコイン国際送金手段としてデジタルウォレット企業のStrikeと提携し、そのアプリは今年3月国内トップのダウンロード数となるなど、国家全体での取り組みが進められています。

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