ベトナム首相、国立銀行に仮想通貨の研究を指示|カンボジア紙報道

ベトナム首相、国立銀行に仮想通貨の研究を指示|カンボジア紙報道

カンボジア紙プノンペン・ポストは、ベトナムのファム・ミン・チン首相がベトナム国立銀行(SBV)に、ブロックチェーンをベースとした仮想通貨の研究などを行うよう指示したと報じました。

同紙によると、ファム首相がSBVに指示したのは、2021年から23年にかけてブロックチェーンベースの仮想通貨のパイロット実装を研究・実行することです。

現在、ベトナムには仮想通貨についての具体的な定義や取り決めは存在していません。そもそもSBVが仮想通貨について法的に認められておらず、決済も法的に保護されていないと強調していました。

また、SBVは信用機関に対して決済手段として仮想通貨を使用しないよう求めており、これまでに仮想通貨取引を行うためのライセンスも発行していません。

今回の首相の指示を受けて、ホーチミン経済大イノベーション研究所のフィン・フォック・ニエア副所長は「デジタルマネーは避けられないトレンド」として、研究に前向きな姿勢を見せています。

パイロット実装研究の実施によって、ベトナム政府が仮想通貨のプラス面とマイナス面に気づき、より適切な管理システムの開発につながるとの見方を示しています。

また、ベトナムではキャッシュレス決済が進んでいることもあり、SBVによる仮想通貨の管理はこれを加速させることにつながるとも説明しています。

今回の指示は、チン首相がデジタル政府に向けた電子政府開発戦略に署名したことを受けたもので、人工知能(AI)や仮想現実(VR)などの活用も目標として示されています。

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