IBCグループ、中国でのマイニング事業から完全撤退を発表
ビットコイン(BTC)のマイニングなどを行っているカナダの大手投資企業IBCグループは、中国でのマイニング事業から完全に撤退すると発表しました。
同グループは、中国の国務院金融安定発展委員会(金融委)によるBTCマイニングの取り締まり強化を受け、今後はアラブ首長国連邦(UAE)やカナダ、米国などでマイニングを行うとしています。
同社は中国の取り締まり強化によって、同国内のマイニング事業が90%停止している可能性があるとしており、今回の決定はこうした状況に対応するためのものだと説明しています。
IBCグループのクラム・シュロフ会長は今回の決定について「マイニング施設を多様な場所に置くことは、世界的に見れば素晴らしいニュースになると信じている」と、好意的な見方を示しています。
特に本社機能を置くカナダに関しては、BTCやイーサリアム(ETH)の上場投資信託(ETF)を承認するなど先進的な立場にあることから「マイニング事業の移設は大きなチャンスになる」と期待を寄せています。
IBCグループは2014年にUAEで設立され、現在は本社機能をカナダに移しています。マイニング事業のほか、ブロックチェーン関連企業約4000社への出資を行っています。