メキシコ大統領「仮想通貨を法定通貨にはしない」とコメント
メキシコのロペス・オブラドール大統領は10月15日、ビットコインを含む仮想通貨を法定通貨として採用しないと表明しました。
9月にエルサルバドルでビットコインが正式に法定通貨になり、パラグアイやパナマ、ブラジルといった中南米でビットコインが法定通貨になると推測されていましたが、現時点ではエルサルバドル以外の中南米国は否定しています。
「ビットコインを法定通貨化するのか」との記者からの質問に対してオブラドール大統領は、
「ビットコインを法定通貨にしない方針だ」
「メキシコが金融管理の正当性を維持しなければならない」
とコメントし、仮想通貨による脱税行為を取り締まることが先決だと説明しました。
しかし、メキシコでは少なくとも2人の議員が仮想通貨を法定通貨化することを提案しています。
議員らは、エルサルバドルのビットコインの法定通貨化を称賛し、メキシコ政府も似たようなアプローチを取って、デジタル発展などの課題を解決すべきだと提唱しています。
メキシコでは、中央銀行によって銀行が仮想通貨を取り扱うことが禁止されていますが、メキシコで最大の証券取引所「メキシコ証券取引所」は、仮想通貨の関連商品の取り扱いを現在検討中です。
また、メキシコ、パラグアイ、パナマ、ブラジルなどの中南米国は仮想通貨を決済などで利用する時の法整備を現在進めています。