マスターカード、仮想通貨関連サービスの導入計画を発表
大手クレジットカード会社のマスターカードは10月25日、決済システムを利用する加盟店や銀行、企業に対し、仮想通貨サービスの導入を進めていることを発表しました。
予定している仮想通貨サービスは売買取引やウォレット保有、ポイント、決済などの機能があげられています。
マスターカードはこれらの機能を「クリプト・アズ・ア・サービス」と命名し、仮想通貨の取扱を全面に押し出しています。
なお、マスターカードと提携するのは暗号資産事業者のバックト(bakkt)社です。
同社はICE(インターコンチネンタル取引所)から派生し、10月18日にニューヨーク証券取引所に上場しています。
本サービスにおけるカストディの提供はバックト社が担い、仮想通貨による店舗決済提供実現のために決済プロバイダのファイサーブとの提携も公表しています。
マスターカードとバックトの提携により、10月25日の株式市場において両社の株価は上がり、とりわけバックト社は前日比234%という伸びをみせています。
2021年上半期のバックト社の調査結果では、2000人のうち約半数は仮想通貨を保有しており、32%の回答者は年内の購入に関心を持っているとのことです。
マスターカードのシェリー・ハイモンド氏(デジタル連携部門幹部)は「日常場面での仮想通貨が必要とされている」と消費者のニーズを発言しました。