ハリケーンの損害に保険金1000万ドルを迅速交付｜インシュアテックプラットフォームArbol
Web3技術を使ったグローバルな気候リスク補償プラットフォームArbolが、米国9州で事業を展開する損害保険会社Centauri Insuranceに対して、1000万ドルの保険金の支払いを行ったことを発表しました。
支払いは9月下旬に米フロリダを襲ったカテゴリー4のハリケーン「イアン」による損失や損害に対するもので、データやAI、ブロックチェーンの活用によって、わずか3週間後の10月下旬に交付されたことになります。
Arbolが開発した客観的なパラメータに基づいて保険金を支払う完全担保型のパラメトリック再保険ソリューションは、コストと時間を要する保険金請求を他の業界よりも数か月〜数年早く解決することが可能です。
分散型気候情報エコシステムdClimateとの提携で提供されるNational Hurricane Centerのデータにより、ハリケーンコースの進路や風速を高精度で測定し、場所ごとの支払いを実現します。
推定によると、保険会社はハリケーン上陸後の数週間で、570億ドルもの保険損害を負担する可能性があるほか、詐欺や訴訟の急増により多数の保険会社が事業を停止する恐れも出てきています。
Arbolが提供するパラメトリック再保険商品は、迅速で透明性の高い支払いを保険会社に提供できるため、顧客だけでなく損害保険市場をも救おうとしています。
