英ブロックチェーン・カーボンオフセットプラットフォームが約60億円を調達
炭素市場のSwiftになることを目指すブロックチェーンベースの英カーボンオフセットプラットフォームのCarbonplace（カーボンプレイス）が、投資ラウンドにて4500万ドルの資金調達に成功しました。
参加した企業はBBVAやBNPパリバ、CIBC、SMBCなどをふくむ大手銀行9行となっており、すでに900万ドルを運用中であることが明らかとなっています。
カーボンプレイス上での取引は、分散型台帳技術を使用することで、オーナーが市場に対して確実に所有権を証明し、二重計算のリスクを減らし報告を簡素化することが可能になるとしています。
なお今回調達した資金はプラットフォームのさらなる強化や、より多くの金融機関の顧客基盤へサービス拡大するとともに、レジストリや証券取引所など世界中の炭素市場関係者との提携を模索するとのことです。
すでに提携先であるVisaやClimate Inpact Xといった有名企業と試験的な取引を実施しており、正式なサービスの開始は2023年後半を予定しています。
マッキンゼーのデータによれば、ボランタリーカーボンクレジット市場の世界的需要は、今後7年間で15倍に増加する可能性があると示しており、カーボンプレイスはその需要に応えていくことを目指すとしています。
