BungeとBKP、ブロックチェーンでサステナブルな食品サプライチェーンを強化
世界有数のアグリビジネスを展開するBungeと、タイの食品関連企業大手CPF子会社で世界最大級の飼料メーカーBKPが、サプライチェーンのトレーサビリティを強化し、デジタル化を統合するべく、ブロックチェーン・ソリューション開発に向け協力することに合意しました。
この合意ではBungeがブラジルで調達し、BKPとCPFがアジアの数カ国に向け生産・販売する大豆やその他の穀物が、森林破壊を伴わないことを保証する持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいきます。
ブラジルでは、生産者が国際的な大豆と牛肉の需要を満たすべく土地を確保するため、森林伐採が進んでおり、2022年には記録的な数字に達しています。また最近の調査でも同国の森林伐採の要因は依然として、大豆栽培と貿易に関連していると指摘されていました。
そのためBungeは、衛星技術を用いて南米の最大2000万ヘクタールにおよぶ1万6000以上の農場をモニタリングしており、自社購入する大豆の97%以上が森林破壊によるものでないことが確認されています。
今回の提携ではブロックチェーンを活用することで、ブラジルの大豆バリューチェーンの透明性の基準の引き上げをさらに強化し、世界中の大豆由来製品に対するエンドユーザーの信頼を高めることが期待されています。
両社はリアルタイムのデータ転送を可能にし、BKPで取引される量のカーボンフットプリント測定や、認証基準に適合するようトレーサビリティ改善に焦点を当てた、他サービスの協力を模索していきます。