dClimateが盆地の熱帯雨林と泥炭地保護のためコンゴ民主共和国とMOU締結

dClimateが盆地の熱帯雨林と泥炭地保護のためコンゴ民主共和国とMOU締結

分散型気候データインフラストラクチャのdClimateは、COP28開催期間中にコンゴ盆地の熱帯雨林と泥炭地を保護するため、コンゴ民主共和国とMOUを締結したことを発表しました。

今回の締結でdClimateは、生物多様性に富む約50万ヘクタールのコンゴ盆地に、1億トンの二酸化炭素を10年間貯留する権利を同国に補償し、高品質カーボンクレジットの創出とともに、パリ協定第6条のガイドラインに沿ったレジストリ開発に貢献することが期待されています。

なおdClimateは土地のリースや購入は行わないため、コンゴの国家主権と地域コミュニティの権利は保護されたまま、地域社会の教育やインフラ整備、環境トレーニングプログラムなどの活動が可能になります。

技術システム面ではデジタルMRV(測定・報告・検証)プラットフォームCYCLOPSも使用され、プロジェクト地域の森林破壊を防止するための公約遵守と、規定のベンチマークを満たしているかリアルタイム監視を可能にするほか、国全体の環境モニタリングにも使用することを目指します。

世界銀行によると、コンゴの森林は年間約8億2200万トンの温室効果ガスを吸収できると言われており、カーボンクレジットの価格も欧米の規制市場よりもはるかに安価で取引されています。