ペイパルがビットコインマイナーに持続可能な報酬制度を提案
オンライン決済サービス大手PayPalが、半減期を迎え報酬が50%減となったビットコインマイナーに、低炭素エネルギー源を使用したマイニング報酬制度となる「暗号経済インセンティブ(cryptoeconomic incentives)」を提案しました。
この提案はPayPalのブロックチェーンリサーチグループと、エネルギー分野のブロックチェーンソリューションEnergy Web、DMG Blockchain Solutionsの共同発表となっており、持続可能なビットコインマイニングをより経済的にすることを目的としています。
Energy Webのクリーンエネルギーの利用と、送電網への影響に基づいてマイナーを認証する「Green Proofs for Bitcoin」プラットフォームに登録することで、同プログラムに参加することが可能になります。
参加したマイナーはパブリックキーに紐づけられた「green keys」が付与され、ビットコインのトランザクションを処理する際に優先されるほか、手数料も低くなり、ロックされた報酬が追加で付与される仕組みとなっています。
PayPalはすでに低手数料トランザクションにおけるパフォーマンスを監視するテストを実施しており、取引量によっては確認に時間を要したり、処理を失敗したものの、低炭素エネルギー源を利用したマイナーが、これらの取引を処理できる可能性が高いと報告しています。