【初心者向け】仮想通貨のマイニングとは?

【初心者向け】仮想通貨のマイニングとは?

マイニングとは一言で表すと、取引台帳をまとめる作業の事を言います。

ビットコイン等の仮想通貨は、毎日何億~何十億円といった膨大な金額が取引されており、それはブロックチェーンという技術によって管理されています。

ブロックチェーンでは、ビットコイン等の取引データ1つ1つをトランザクションと呼び、個々のトランザクションをまとめてブロックを作っているのですが、このランザクションをブロックにまとめて書き込む作業の事をマイニングと言っています。

【初心者向け】知っておきたいブロックチェーンと分散台帳技術(DLT)の基本

また、このトランザクションには、「誰が、いつ、いくら取引したのか?」という情報が入っているのですがこのデータがダイレクトに書かれているのではなく、ハッシュ値という暗号化されたデータで保管されています。

ハッシュ値は、暗号化などで主に使われている演算手法で一度ハッシュ値に変換したものは、戻すことがほぼ不可能と言われています。

ハッシュ化することで後からトランザクションを改ざんするという不正を防ぐことができるため、ビットコインの安全性は担保されているのです。

マイニングって儲かるの?

マイニングをすると儲かる!という話を聞いたことがある方も多いかと思います。

これは本当の事で、マイニングに成功した人にはその報酬として、新規に発行される仮想通貨がもらえるのです。

例えば、ビットコインでは10分毎にブロックが生成されます。

この時、ハッシュ値の計算が終わっていないブロックの計算ができる状態になり、全世界で一斉にマイニング作業が始まります。

そして、その中で真っ先にハッシュ値の計算が終わった人に報酬として新規ビットコインが発行されるのです。

その報酬として発行されるビットコインは12.5BTC

仮に1BTC100万円だったとしたら12.5BTC = 1,250万円の価値になります。

10分でこれだけの価値を生むことができるので、マイニングは非常に儲かる有益な作業という事になります。

ただし、1番初めにマイニングを行わないと報酬が発生しないため、全世界の大企業が惜しみない投資をして日夜マイニングに明け暮れている、という状況なのです。

そのため、マイニングは儲かるという事には間違いありませんが、個人で行うには限界があります。

サッカーで例えていうなら、日本の地方小学生チーム vs バルセロナの戦いのようなものですからね。

しかし、企業でなく個人であってもマイニングをして稼ぐことができます。

マイニングの種類

先に、マイニングを個人で行っても限界があると書きましたがそれでもマイニングで稼ぐことは可能です。

マイニングには大きく分けて次の4つの種類に分かれます。

  • クラウドマイニング
  • プールマイニング
  • ソロマイニング
  • 流動性マイニング

クラウドマイニング

クラウドマイニングとは、マイニングを行っている企業や団体に出資して、代わりにマイニングをしてもらいその利益を自分が受け取るというやり方です。

メリット

・機材を用意する必要が無い・通常膨大にかかる電気代がかからない

・大手に参加するので大きな利益が出やすい

デメリット

・海外のマイニング会社が多いため、最悪資金と利益を持ち逃げされる可能性がある

プールマイニング

プールマイニングとは、グループで計算力を合わせてマイニングを行うやり方です。

メリット

・クラウドマイニングやソロマイニングよりも安定した利益が見込める

デメリット

・大きな利益を得る事は難しい

・機材を用意する必要がある

ソロマイニング

こちらは、その名の通り、自分一人でマイニングをすることです。

メリット

・大きな収入を得られる可能性がある

・クラウドマイニングに手数料などがとられない

デメリット

・機材を全て自分で用意する必要がある

・大量の電気代が発生する可能性がある

・機材の能力や運が悪ければ、利益が発生しない可能性もある。

流動性マイニング

銀行に預けているお金を引き出すことができるのは、その店舗にそれだけのお金が用意されているからです。この用意されているお金によって流動性が生まれます。

仮想通貨取引所も同様に、仮想通貨を購入することができるのは、その銘柄が取引所に用意されているからです。

中央集権型取引所(CEX)の場合は、管理者の企業が意識して対応している銘柄を用意することができます。一方、管理者のいない分散型取引所(DEX)では、意図的に用意することができません。

【初心者向け】CEX(集権型取引所)とDEX(分散型取引所)の違いとは?

流動性を確保するために分散型取引所が提供しているサービスのひとつが、流動性マイニングです。

特定の銘柄を預けて流動性を提供することで、利息に加えて取引所のトークンが得られる仕組みになっています。

分散型取引所には、それぞれ取引所トークンがあり、ユニスワップならばUNI、スシスワップならばSUSHIが、この取引所トークンに当たります。

仮想通貨を預けておくだけで、こうしたトークンがマイニングのように入手できるのです。また、これらのトークンを分散型取引所でイーサリアムなどに交換することももちろん可能です。

ただし、取引所トークンにも発行上限があり、流動性を提供した人に配布していれば、いずれ上限に到達します。そうなった時に、いかにして流動性を確保していくかが、分散型取引所の課題でもあります。

まとめ

今回は仮想通貨を取り扱っていくならば決して避けては通れないマイニングについて、解説していきました。

マイニングとは、仮想通貨の取引を承認していく(台帳をまとめる)重要な作業であることに加え、仮想通貨を入手するための1つの方法という事がご理解いただけたかと思います。

また、ご紹介した通りマイニングは個人でも参加が可能なものがあるので、もしも興味のある方は、さらにマイニングについての知識を深めてやってみるのも面白いと思いますよ!

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