【初心者向け】仮想通貨のハッシュレート(ハッシュパワー)ってなに?
仮想通貨やブロックチェーンの情報に触れていると、普段の生活では聞きなれない言葉がたくさんありますよね。
今回ご紹介する「ハッシュレート(ハッシュパワー)」もそのうちの1つ。
結構大切なワードですが、少しややこしい部分もあるかと思うので、なるべくかんたんに説明していきたいと思います!
ざっくりと「ハッシュレート(ハッシュパワー)」について押さえておきましょう!
ハッシュとは?
ハッシュ(=hash)とはもともと「寄せ集め」を意味していて、元となるデータを一定の長さのランダムな値に置き換えることをいいます。また、この置き換えられた数値のことを「ハッシュ値」といいます。
試しにビットコインで使われているハッシュ関数「sha256」を使って、ハッシュ値化をしてみましょう!
例えば、「仮想通貨」という文字列は、
また、「クリプトネイチャー」という文字列は、
というハッシュ値になります。
ハッシュ値は、元のデータ量にかかわらず同じ長さの文字列で表すことができるため、元のデータがどんなものだったかを推測することは容易ではありません。
では、ハッシュ値の特徴をまとめてみましょう。
- あるデータから得られるハッシュ値は必ず同じになる
- ハッシュ値から元のデータを復元することができない
仮想通貨との関係は?
仮想通貨を支えているブロックチェーンにはハッシュが大きく関わっています。
取引(=トランザクション)が行われると、それらのトランザクションを一定のルールでまとめた「ブロック」というデータのかたまりが生成されるのですが、そのブロックの中には前のブロックのハッシュ値が含まれるようになっています。
(ちなみに、ビットコインの場合は10分ごとに1ブロックが生成されています)
ブロックチェーンは、このようにしてブロックの前後関係を時系列で紐づけることで、取引データが改ざんされないような仕組みになっていることから、ハッシュはブロックチェーンの中核ともいわれています。
ハッシュレートとマイニングの関係とは?
マイニングは、手当たりしだいにランダムな値によってハッシュを試し、ある条件を満たす答え(=ナンス値)を見つけるといった力技をすることで、一番はじめに答え(ナンス値)を見つけた人に報酬が与えられるとともに、新たなブロックが生成されて前のブロックとつながります。
この手当たりしだいにハッシュを試す行為を1秒間で何回することが出来るか、そのスピードのことを「ハッシュレート」といいます。
つまり、「ハッシュレートが高ければ高いほどマイニングの成功率が高くなる」ということなんです。
ハッシュレートが高いということは、マイナー(マイニングをする人)の多さをあらわしているため、データの信頼性が高まり、価格の上昇にも影響します。
しかし一方で、ハッシュレートが高すぎると、それだけのコストをかけることができる特定のマイナーしかマイニングに参加できなくなってしまうため中央集権化してしまうというジレンマもあります。
ハッシュレートと難易度とは?
先ほど、ビットコインは10分ごとにブロックが生成されるといいましたが、それはマイニングによって答えが見つかるまでの時間がおよそ10分くらいになるように難易度が調節されているということです。
もしも、ハッシュレートが高くなり続けているにもかかわらず、難易度調整をしなければ、ブロックの生成スピードがどんどん短くなっていきますよね?
それは取引の承認が早くなることを意味するので、ユーザーにとっては良いことのように思ってしまうのですが、一概にそうとはいえません。
なぜかというと、たとえばビットコインの場合は、価値の維持のためにあらかじめ「発行枚数」と「発行ペース」が決まっています。
ハイペースなマイニングによって報酬としてビットコインをどんどん新規発行をしてしまうと、供給が需要を上回って価格の下落を引き起こす可能性があります。
そのため、ブロックの生成はあらかじめ決めた10分となるように、答えの見つかりやすさ(=難易度)の定期的な微調整が必要ということですね!
まとめ
今回はハッシュについてご説明してきましたがいかがでしたでしょうか?
ハッシュレートは、マイナーの参加数と関係しているため、仮想通貨の信頼性という点で価格にも影響してきます。
ハッシュレートは「blockchain.info」で確認することができるでチェックしてみてくださいね!