【初心者向け】FUDとは? 仮想通貨で騙されないための3つの心得
2017年から2018年にかけて、仮想通貨は値動きが激しくバブル状態で、億り人という言葉も生まれましたね。
しかし残念ですが、それと同時に横行したのが仮想通貨の名前を利用した詐欺。
これによって仮想通貨にマイナスイメージを持ってしまっている人も少なからずいるのではないでしょうか?
「海外発の新しい仮想通貨で、開発者が知り合いだから、公開前に優先的に買えるよ!」
と誘われた経験がある方もいるかもしれませんね。
「英語も話せないのに、海外で仮想通貨作ってる知り合いなんているの?」
と全力でツッコミを入れたくなる気がしますが、細かいことは置いておいて、
今回はそんな仮想通貨詐欺に引っかからない為に、その見分け方を解説していきたいと思います。
FUDと呼ばれるものから、身近に起こりやすい詐欺もあるかと思います。
とっても簡単なことので、騙されたくない人はさらっと目を通してみてください!
FUDってなに?
FUDとは『Fear(不安)・Uncertainty(不確実)・Doubt(疑念)』の頭文字を取ったもので、
不安感をあおることで相手を不利な気持ちにさせて、自分や自社の目的を達成するというアンチマーケティング手法のひとつです。
心理学において「1つのネガティブな情報」を打ち消すためには「2つ以上のポジティブな情報」が必要という研究データがあるように、ネガティブな情報は人の心に強力に働きます。
投資の世界では、このFUDが蔓延していると言われています。
特に仮想通貨界は黎明期ということに加えて、技術的や専門的な話が多くなるため、
「本当にその情報が正しいのか?」
「誰かが意図的にFUDを流しているのか?」
を判断するのが難しく、FUDがより強く効きやすくなります。
例えば、
「G20で特定の属性を持った仮想通貨を使わずに、国を超えた技術協力を行なってコッチの仮想通貨を発展させ導入を行う」
このようなFUDがささやかれたとします。
どうです?
もし使わないと言われた仮想通貨を持ってる人は聞いただけで、
「その仮想通貨やばっ!」って思いますよね?
これを意図的に行うことで利益を生み出している人たちもいますし、伝言ゲームの様に、最初の情報は正確だったものの、人やSNSを介してしまったために、内容が間違って伝わってしまうこともあります。
回避策としては、冷静にニュースの情報源を調べ、本当にそんなニュースがあるのかをしっかりと確認する必要があります。
仮想通貨の詐欺ってどんなもの?
FUD以外にも身近にあるかも知れない仮想通貨詐欺。
仮想通貨で一番有名なのはビットコインですが、その他にもアルトコインがたくさんあります。
諸説ありますが、現状で約1000種類以上もあるといわれています。
これだけ数が多いと、「◯◯コイン」ような名前だけ仮想通貨に似せた商品をつくり、
「来年には数百倍の価値になってますよ」的な誘い文句で、ビットコインや主要アルトコインに便乗してお金をだまし取ろうとするネズミ講的な業者が出てくるわけです。
ネットでの集客やSNSやカフェなどで勧誘しているところ見かけますが、これらは結論からいうと99.999%詐欺の可能性が大です。
大半は、投資したはいいけど「出金ができない」とか、
「最初の数回だけちょろっと報酬が入ってきたはいいが途中から滞り、業者と連絡もとれない」という状態になります。
詐欺かどうか見分ける方法
仮想通貨詐欺かどうか見分けることはかなり簡単です。
- 「プレオープン」という誘い文句
- 代理店形式で「ここでしか買えない」という誘い文句
- 1週間くらいの短期間に毎日メールを送り動画を見せて信じ込ませる(ローンチ手法)
大概、このあたりの項目にいくつか該当していたら詐欺です。
では、なぜこれらに該当したら詐欺なのか、その理由を解説していきましょう!
1.「プレオープン」という誘い文句
ほとんどの業者が「このコインはまだプレセールで上場前だから、上場したらすぐに値段が高騰するよ」という誘い。
イーサリアムやリップルでさえ、消えてしまう可能性は0ではないのに、プレセールのアルトコインなんて怖すぎます。
そして、一般に公開されてから買ったとしても、プロジェクトがしっかりとしているものであれば、その後しっかり価格が上昇していくため遅いということはまったくありません。
プレセールに飛びつくのは極力避けましょう。
2.代理店形式で、「ここでしか買えない」という誘い文句
そもそもビットコインを含め、仮想通貨はいわゆる「取引所」で取引することができます。
そして世界中のどこでも買うことができます。
「ここでしか買えない」仮想通貨なんて実社会でも使いにくいですよね?
今年2017年4月1日から資金決済法が改正、施行され、仮想通貨取引事業者には仮想通貨事業者として金融庁、財務省に登録が必要になりました。
そのため、今後、この手の詐欺は激減してくると思われますが注意はしておきましょう。
また、だいたい詐欺コインは、最低購入単価が数万円〜十数万円などに設定されています。
発行されたばかりの仮想通貨がそんなに高い値段からしか買えないはずがありません。
3.ローンチ手法
はじめに断っておくと、ローンチ手法はよく使われているマーケティングの方法なので、それ自体が悪いわけではありません。
しかし、「仮想通貨」の名前を使って行われているローンチはほぼ詐欺といっていいでしょう。
1週間くらいの短期間に毎日メールとそこに記載してあるリンク先の動画で、
「その商品がどれだけ画期的なものなのか」
「どれだけ確実に大きく儲けられるか」
といったことを、「今買わないと必ず損をしますよ」というタイムリミットとともに訴えてきます。
実際のところは、ほとんど商品の中身について触れていないので、冷静にみれば当然怪しいと思うのですが、
非常に人の心理をうまく使って信じ込ませようとしてくるので注意が必要です。
とりあえず「動画を使って言葉巧みに仮想通貨を売っている」のはだいたい詐欺と覚えておくのがいいと思います。
もちろん、上記以外にも詐欺は沢山あるかもしれませんし、もしかすると、本当に革新的なアルトコインが発明されるかも知れません。
でもビットコインやイーサリアムですら実需を生むのに今はまだ試行錯誤しています。
それが、たった1つの新しいコインだけで一掃できるとは考えにくいですよね。
知識はやはり大事
ここまで詐欺コインの見極め方を解説してきましたが、やはり「確実な知識」を身につけておくことは非常に大事です。
そもそも仮想通貨とは?ビットコインとは?という本質を見極められていれば、詐欺コインに騙されることはありません。
仮想通貨を稼げる投資手段として使いたいのであれば、そもそも変な話に乗っからないで、知識を身につけた上で真っ当な「取引所」で取引するようにしましょう。