2019年1月14日、IBMインド/南アジアの最高技術責任者であるサタラム・ナタラジャン氏(Subram Natarajan)は、AI(人工知能)やブロックチェーン、5Gなどのデジタル技術、および企業への影響についての彼の考えを述べました。
AI、ブロックチェーン、IoT、AR-VR、3D印刷、オートメーション、およびロボット工学について。
2019年、様々な新技術が影響を与えることになるでしょうが、AI、ブロックチェーンおよびクラウドベースのアプリケーションは、すべての業界で最も変革的なものになるでしょう。
IBMはAIを「拡張された知能(augmented intelligence)」と定義しています。AIの価値の本質は、人間の知能を複製することではなく、それを補完することにあるからです。そして、そうすることで、世界がどのように機能するかを再定義する以上のことするでしょう、つまり、AIは人々が取り組むことができるものを拡大して、革新や探査、発見、産業などでまったくの新しい道を切り開いていきます。また、AIは既存の企業や政府機関をトップからボトムに一変させながら、新しい市場や企業を創出するでしょう。
ブロックチェーンは、インターネットが1990年代にコミュニケーションを変えたのと同じように、商取引を変える可能性がある変革的な技術です。
クラウドは、企業のビジネス変革を後押しする基盤技術として重要な役割を果たし続けます。
インドの企業に対するGDPR(EU一般データ保護規則)の影響
組織は、保持する個人データの量を削減することや、個人データにアクセスできる人の数を減らすこと、不要になったデータを破棄することによって、データ管理を合理化するためのよい機会だと認識する必要があります。この「クリーンアップ」プロセスは、組織を長期的に効率化し、よりパーソナライズされた製品やサービスを作成する機会をもたらすとともに、顧客同士のより深い関係を促します。
2019年に5Gへの目に見える変化はありますか?
エンドユーザーの観点からは、2019年に目に見える変化はないかもしれません。サービスを展開する前に必要な仕事が多くあります。5Gを取り巻くニッチサービスは、エコシステムを創り出すプレイヤーを必要としています。
デジタルインドについて
この計画には目覚ましい進歩がありました。主幹の構想であるインドの農村部へのインターネットの到達によって、さまざまな政府サービスのデジタル配信が可能になりました。私は、これらのデジタル配信された市民のサービスの影響が、政府機能や金融取引、課税などの分野で私たちが貢献できたと確信しています。
AIが仕事に影響を与えると思いますか?
AIは、人間がそれぞれの仕事をもっと効率的に行うのを助けます。AIの目標は、知性を高めることであり、それを置き換えることではありません。特に意思決定の分野では、認知科学ができることにはまだかなりの制限があるためです。AIはツールであり、他のすべてのツールと同様に、人々が行う仕事を拡大するだけです。
セキュリティの課題
最も成熟した組織が従うべき重要な学びは、常に警戒し、セキュリティの専門家からの最新情報に対応することです。インシデント対応の計画を作成・持続することは、セキュリティ上の事態から迅速に復旧するための鍵です。企業と従業員だけでなく、サプライヤーや、会社と協力関係の他の人々にも適切なセキュリティトレーニングを提供することが一般的になっています。