欧州の出版大手アクセル・シュプリンガー社がブロックチェーンを使った少額決済システム開発へ
ヨーロッパ内で最大のデジタル出版社の1つであるアクセル・シュプリンガー社がブロックチェーンの技術を活用した決済システムを開発するために、デジタルコンテンツ等のためのマイクロペイメント(少額決済)技術を開発しているSatoshiPayと連携した事が発表されました。
デジタルコンテンツの売買は、その金額が小さいという事もあり、通常の銀行送金を使用すると手数料が高くて割に合いません。
それを解決するためにあらかじめビットコインを入金しておいて、そこから少しずつ支払っていく。というサービスを提供しているのがSatoshiPayという企業。
2019年1月31日から、両社が共同提供を開始し、SatoshiPayウォレットを使ってコンテンツの支払いができるようになりました。
ブロックチェーン技術が搭載されたこのSatoshiPayウォレットは、第三者の関与を排除することが可能であり、仲介者を介さずエンドユーザーが直接デバイスからコンテンツ発行者へ送信することができるのです。
アクセル・シュプリンガーの新しい事業担当であるバレンティン・シェンディエンスト上級副社長は「ブロックチェーンの支払いは取引コストを大幅に削減し、コンテンツの新しい収益化システムを可能にします。SatoshiPayは即座にブロックチェーンテクノロジーを使用して提供します。」と語っています。
また、この発表は多くの企業からも関心を集めており、Blue Star社のCEOであるトニー・ファブリツィ氏は
「今日の発表は、SatoshiPayの提供がブロックチェーンのマイクロペイメントの最前線にあることを示す最も明確な証拠を提供しています。また、SatoshiPayの進捗状況が報告されるのを楽しみにしています」
と期待を言葉にしています。
アクセル・シュプリンガー社とは
アクセル・シュプリンガー社は、ドイツのベルリンに本社を置く、ヨーロッパ最大のデジタル出版社の1つ。
その規模は非常に大きく、2017年の従業員数は1万5千人を超え、総収入は35億ユーロ(4500億円)を超えるビッグカンパニーです。