ビットコイン、更なる1,800ドルまで下落の可能性に専門家らの見方は?
世界中の多くの仮想通貨トレーダーたちはビットコインの最低水準は3,000ドルだと仮説を立てていたように、
最近のビットコインの値動きを見ていると過去60日間に渡って3,000ドルを推移しており、今のところそれを極端に下回る相場が見られる事はありません。
トレーダーたちの中では、これから数週間の間に仮想通貨の市場が急上昇し始めるのではないかとの予想もありますが、一部では「更に低くなる不況が近づいてきているのではないか」と疑っている人たちもいます。
専門家らの意見は?
Morgan Creek Digital Assetsの責任者であるAnthony Pompliano氏も「ビットコインの底値は3,000ドル以下になると考えている」と出版物やソーシャルメディアなどで述べています。
また、10万以上のフォロワー数の人気仮想通貨トレーダーである”The Crypto Dog”もTwitterで「ビットコインが1,800ドルになることは想定内だ」と主張している一方、
「そこまで気まぐれな動きはない」ともつぶやいており、ビットコインが約3,000ドル〜5,000ドルの広い範囲にある限り、仮想通貨市場は依然として恒久的な弱気相場であると予想しています。
https://twitter.com/TheCryptoDog/status/1092646979652341760
また、Bitters Asset Managementのリサーチ責任者であるMatt Hougan氏は
「2,000もの仮想通貨がありますが、それらの95%は無用でありなくなっていくでしょう。しかしそのような灰の中から重要な事が統合されるでしょう。ドットコムの灰からがAmazon,GoogleそしてFacebookなどが登場したのと同じように…」
と発言しており、現在存在している仮想通貨のほとんどが無くなるだろうとした上で、これを「仮想通貨市場にとっては非常によいことだ」と主張しています。
こうした見方は、早期の価格上昇を期待している個人投資家らの気持ちとは裏腹に、
仮想通貨を実態のない金融商品ではなくプロジェクトとして実社会に実装させることが重要だと考えている専門家の間では一般的になりつつあります。
今年は、Fidelity、Bakkt、ICE、Nasdaqなどを通じて、仮想通貨分野に機関投資家が参入する可能性があり、巨額の資金が仮想通貨市場に流れてくることで2013年〜14年のようなビットコインの急激な価格上昇は無いのではないか、と予想されています。
しかし、申請されているビットコインETFについては、SEC(米証券取引委員会)がその認可を延期するなど、機関投資家参入のタイミングは依然として先行きが不透明な状態が続いており、短期的なビットコインへの投資には冷静な判断が求められています。