Gate.ioが7日間のIEOで約71億円を調達|注目の取引所トークンGTとは
中国の仮想通貨取引所のGate.ioが4月8日から7日間に渡って行われたIEOで、約6,400万ドル(約71億円)の資金調達に成功したと発表しました。
これは、直近6か月以内のIEOでも最高額となります。
しかも実際の購入希望数はこの額よりも遥かに多く、合計で約29億9000万ドル(約3300億円)にものぼったとの発表もありました。
なお、Gate.ioがこのIEOで販売を行った仮想通貨はGateChain Tokens(GT)と呼ばれる通貨で、Gate.ioの取引所トークンです。
引用:Gate.io
取引所トークンで有名なものといえばBinance(バイナンス)から発行されているBinance Coin(BNB)やHuobi(フオビ)から発行されているHuobi Token(HT)があります。
GTもこれらと同様の機能を提供する予定で、ユーザーはGTを使って取引を行う事ができるほか、Gate.io内での取引に関して様々なサービスに使うことが出来るようになるといいます。
Gate.ioはIEOの第一フェーズで今回販売を行う3億枚の半分1億5000万枚を販売し、2019年4月18日から始まる第二フェーズで残り1億5000万枚を販売する予定です。
(※最終的には10年後に10億枚発行される予定。)
しかし、購入されたGTは現在ロックされた状態にあり、第二フェーズが終了したのち(4月下旬頃)にオンラインになる予定で、
現段階ではGTの代わりにGate.ioポイントを発行し、最大2.5GTで1Gate.ioポイントに交換が可能となっています。
最近では資金調達方法としてICOではなくIEOが多く実施されていて、Binanceといった大手取引所だけでなく世界各国の取引所で実施されています。
また、IEOが成功することで、その取引所のトークンの価値も大きく上昇するという結果が出ています。
北京を拠点とするブロックチェーンのデータ分析企業TokenInsightのアナリスト、Weirong Chen氏は次のように語ります。
「第1四半期に取引所トークンが150%急増したとき、需要は確かに全体的な市況と相関しています。したがって、これらのトークンが高い収益率を生み出すことを個人投資家達は期待しています。」
今回のGate.ioのIEOにより、OKExやHuobiといったライバル取引所からのUSDT流入も起きています。
IEOは投資家を守るためだけのプラットフォームでは無く、取引所がユーザーや資金を更に獲得していくためのプラットフォームでもあるため、今後益々増えていくことが予想されます。