「ビットコイン、次の上昇要因は2020年の半減期」ブライアン・ケリー氏
仮想通貨投資会社BKCMのCEOブライアン・ケリー(Brian Kelly)氏は、ビットコインの次の上昇要因は「2020年の半減期」と考察しました。
米報道チャンネルCNBCに出演し、自身の見解を述べている様子が5月21日に公開されています。同氏は度々、CNBCに出演し、ビットコインの価格についてその見解を述べている様子が話題となっています。
After a more than 50% rally in the last month, Bitcoin is stuck at $8,000. Here’s what @BKBrianKelly says could drive it higher. pic.twitter.com/Smxy7v2Pgw
— CNBC’s Fast Money (@CNBCFastMoney) 2019年5月21日
半減期とは?
ビットコインは、総発行量が決められています。
総発行量として決められている数量がすべて発行済みとなるのは2140年頃と言われており、新たなビットコインは、マイニング報酬として発行されることになります。
そのマイニング報酬には定期的に半分に減じられる仕組みが採用されており、このマイニング報酬が半分に減少する時期が半減期と呼ばれています。
ビットコインは既に2度(2012年と2016年)の半減期を迎えており、1度目(2012)の半減期でマイニング報酬は「50BTC→25BTC」、2度目(2016年)の半減期でマイニング報酬は「25BTC→12.5BTC」へと減少してきました。
また、ビットコインの半減期は、日時で指定されている訳ではなく、一定のブロック数が生成された段階で半減期が訪れる仕組みとなっています。
ビットコインの場合、約10分間で1つのブロックが生成されるように設計されており、21万ブロックが生成された段階で半減期が訪れるように設定されています。
つまり、「10分間×21万ブロック = 約4年」 という間隔で半減期が訪れることとなりますが、ブロックの生成時間は正確に10分間とならないこともあり、マイニング等のネットワークの稼働状況によっても左右されるため、それに応じて半減期の間隔も前後する可能性があります。
現在のブロック数等から計算し、次のビットコインの半減期を予想しているサイトもあり、次回の半減期は2020年5月頃と予想されているのです。
また、ビットコインの半減期は、価格の上昇要因と捉えられることも多いです。
これは、需要量が変化しなければ、半減期によるビットコイン供給量の減少は、単純に希少性を高める効果を与える可能性があるという需要と供給面から考えられる価格決定の原理からくるものです。
CNBCに出演したブライアン・ケリー氏も、ビットコインが約8000ドルまで上昇したことについて、ビットコインの半減期の前後1年間は、価格上昇の傾向を見せるといった見解を示しています。