ビットコインのプルバックに関するレポートを米格付けウェイスレーティングが公開
米大手格付け会社ウェイスレーティング(Weiss Ratings)のアナリストが、ビットコインのプルバックに関するレポートを5月22日に公開しました。
ウェイスレーティング(Weiss Ratings)について
1971年に設立された米独立系格付機関。様々な金融商品の格付けを行っており、2018年には世界初となる仮想通貨の格付「Weiss Cryptocurrency Ratings」を公表した機関です。
同社でアナリストを務めるジュアン・ヴィラバーデ(Juan Villaverde)氏が公開したこのレポートでは、最近のビットコインの価格変動から見るプルバックの可能性について述べられています。
プルバックとは、相場が一定の方向へ動く際、一時的にみられる反対方向への動きのことで、市場参加者の利益確定による値動きと説明されることも多いです。
今回公表されたレポートでは、ビットコインで発生した過去のプルバックにも言及しつつ、ファンダメンタルズ面においても強くなっているという考察が述べられています。
プルバックについては、2012年と2015年に発生した値動きに言及し、2012年1月に発生した約45%の価格下落、2015年11月に発生した約40%の価格下落がそれに該当するとの見解が示されています。
引用:ウェイスレーティング社レポートより
また、ファンダメンタルズについては、ビットコインの取引量と手数料の関係性や、ビットコインのSegWitやLightning Networkへのアップグレードなどを挙げ、過去12か月間でファンダメンタルズが強まっているとの見解が示されています。
ビットコインの取引量と手数料は、負の相関(一方が上昇すれば、他方が減少する傾向)が見られるという前提をおき、ビットコイン取引量が2017年末以降高まっている一方で、
手数料が最低水準のまま推移しているといった状況を示し、これらはビットコインの技術的なアップグレードによるものと結論づけられています。
最近、ビットコインの価格上昇が注目される一方で、5月中旬には、CMEビットコイン先物の契約数が過去最高を記録したといったことも話題となりました。
また、国内における仮想通貨取引所の口座開設数が増加しているといったように、人々の関心が高まっている様子も報じられています。
今後の市場動向にも注目が集まりそうです。