楽天ペイでSuicaへチャージ | JR東日本と楽天の提携で仮想通貨決済も期待
2019年3月に仮想通貨取引所を買収した楽天が、JR東日本との提携を発表しました。
今回の事業連携はキャッシュレス決済事業における連携で、楽天ペイでSuicaへのチャージが実現します。「~ペイ」サービスが乱立する中で、Suicaと連携する楽天ペイは、その他サービスを大きくリードする展開となりました。
「~ペイ」サービスは現在(2019年6月現在)、主にQRコードの提示や読み取りで決済を行います。
決済時にはユーザーがスマートフォンアプリのQRコードを店舗側に提示するか、店舗側が提示しているQRコードをユーザーがアプリで読み取る形ですが、ユーザー側のオペレーションはどうしてもSuicaなどのICカード決済よりも複雑になります。
一方店舗側は、SuicaのようなICカード決済のための読み取り機器にコストをかけることなく、QRコードを印刷しておくだけで「~ペイ」決済を採用できるという利点があります。
今回の楽天とJR東日本のキャッシュレス決済事業提携は、この両方の利点を両立させる形です。
JR東日本のSuicaの利用範囲は日本全国をカバーするほどの巨大なインフラストラクチャーで、今や全国60万以上の店舗で利用できるため、その影響範囲は全国規模です。
更に、楽天ペイでSuicaへチャージすることで楽天ポイントも付与されることから、通勤や通学に毎日JRを利用する人にとっても、楽天の決済サービスを利用するメリットが生まれます。
楽天は「楽天ウォレット」で仮想通貨取引所として金融庁に仮想通貨交換事業者として登録されていることから、仮想通貨と電子マネーの融合という新たなサービスも期待されます。
仮想通貨でSuicaにチャージできるサービス展開となれば、仮想通貨市場にも大きな影響を与えることが考えられます。