コンチネンタルタイヤ・ジャパンがブロックチェーンを活用した天然ゴムのサステナビリティ・プロジェクトに参加

Rubber tree and bowl filled with latex.

コンチネンタルタイヤ・ジャパンがブロックチェーンを活用した天然ゴムのサステナビリティ・プロジェクトに参加

車両用タイヤなどの輸入・販売をてがけるコンチネンタルタイヤ・ジャパンは8月31日、伊藤忠商事が主導する、ブロックチェーン技術を活用した、天然ゴムのトレーサビリティとサステナビリティの実現を目指すプロジェクト「PROJECT TREE」への参加を公式サイトで発表しました

今回の参加により、ブロックチェーンによって流通経路などが管理・証明された天然ゴムを原料にしたタイヤの販売を国内で行っていくとしています。

PROJECT TREE(Transparent Rubber Ecosystem for Earth)は2021年12月から商用展開を始めており、同プロジェクト内で販売されたタイヤ売上の一部から、スマートフォンや銀行口座を持たない小規模農家へ、農具・肥料や研修が提供される仕組みです。

また、原料を販売する小売業者へ対価が還元されるシステムも実装されていています。

これはブロックチェーン技術を実装することにより、天然ゴムの調達過程で、どのタイヤがPROJECT TREEのゴムを使用しているか、原材料から小売販売まで追跡可能となったため実現しています。

人権や環境負荷へのリスクを最小限に

プレスリリースによると、今後も天然ゴムの高い需要が見込まれているなか、PROJECT TREEに参加することにより生態系や人権に関わるリスクを最小限に抑えることにつながると伝えています。

ゴム市場では、需要の高まりから新しい木を植えるためにかなりの環境コストをかけるか、違法に土地が切り開かれるという問題がありました。

それに対し、PROJECT TREEでは、提供する研修によって小規模農家が既存の土地でも収穫量を増やし、生産量の拡大が可能になるとしています。

コンチネンタルタイヤ・ジャパンは今後、PROJECT TREE協賛タイヤ第一弾として、乗用車専用オールシーズンタイヤ「AllSeasonContact」を株式会社ヤナセから販売する予定です。

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