バイナンスUSがサポートを検討している30銘柄を発表

バイナンスUSがサポートを検討している30銘柄を発表

バイナンスが新たに立ち上げる米国人向け仮想通貨取引所「バイナンスUS」では、仮想通貨30銘柄のサポートが検討されていると、公式Mediumで8月10日に発表されました。

バイナンスUSは、バイナンスが新たに設立を計画している米国向けの仮想通貨取引所。

今年6月にバイナンスは、利用規約を一部更新し、「バイナンスは米国民にサービス提供を行わない」ことを明記し、米国の個人・法人顧客に対するサービス提供を中止することを発表していました。

米国は、仮想通貨に対する規制が厳しいことでも有名です。

仮想通貨を有価証券と見なす事例も増えつつある中、それらの判断に対する基準がいまだに不明瞭さを残しているという点で、仮想通貨関連企業が米国での事業展開に足踏みをする場面も度々見受けられます。

こうした中、バイナンスは米国でのサービス提供を行わないことを発表した一方で、米国の規制に準拠した米国向けの新たな取引所バイナンスUSを立ち上げることも発表していました。

バイナンスUSはFinCEN(米国金融犯罪取締ネットワーク)に認可されたBAM Trading Services社により運営されることが発表されており、米国の規制に柔軟に対応できるよう体制強化を行っている様子も伺えます。

今回発表されたバイナンスUSのサポート銘柄として挙げられているのは、ビットコイン(BTC)、ライトコイン(LTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)といった仮想通貨ではお馴染みの銘柄に加え、USDコイン(USDC)、テザー(USDT)といったステーブルコイン、その他イオス(EOS)、ダッシュ(DASH)など計30銘柄がリストアップされています。

引用:Binance USより

バイナンスUSは、上記銘柄の仮想通貨を自社で採用している「デジタル資産リスク評価フレームワーク」を用いて検討を行うとし、「米国のAML / CFTや証券法などの規制・規則に準拠したものであるか」「市場の需要と供給が適切で、バイナンスUSの量的な基準を満たす可能性が高いか」などが判断基準として記載されています。

バイナンスが提供している「証拠金取引サービス」と同社が運営する分散型取引所「バイナンスDEX」については、現在も米国や日本といった地域からは利用できない状態が続いていますが、こうした新たな事業展開に意欲的な様子からは、「規制」という厳しい状況に柔軟に対応していく姿勢が強く感じられ、利用可能地域の拡大にも期待感を持てる話題と言えるでしょう。

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