バイナンスが仮想通貨レンディングサービスの開始を発表
バイナンスが仮想通貨のレンディングサービスを開始すると、8月26日自社の公式ブログで発表しました。
#Binance Will Launch Lending Platform: 14-Day Fixed Term $USDT, $BNB and $ETC Lending Products Available for Subscriptionhttps://t.co/i3LKCvhLUq pic.twitter.com/pxsBaXZnWu
— Binance (@binance) August 26, 2019
仮想通貨のレンディングサービスとは、自身が保有している仮想通貨を貸し出す代わりに利息収入を得ることができるというもの。
今回発表されたバイナンスのレンディングサービス「Binance Lending」では、対象銘柄にバイナンスコイン(BNB)・イーサリアムクラシック(ETC)・テザー(USDT)がリストアップされています。
Binance Lendingへの登録期間は8月28日~29日となっています。
第一弾では、貸出期間が14日間に設定されており、8月29日~9月1日の期間で利息が計算され、貸出期間終了後、利払いが行われるようです。
貸し手が受け取ることのできる利息は、
・バイナンスコインが15%
・テザーが10%
・イーサリアムクラシックが7%(いずれも年率)
となっています。
また、利息については市場の反応を考慮して、今後調整が行われていくことも発表されています。
仮想通貨のレンディングサービスは、既にいくつかの企業で提供されています。
日本では、仮想通貨取引所bitbank(ビットバンク)が1年満期のビットコインの貸し出しサービスを実施しており、最大年率は5%に設定されています。
また、ビットバンクでは、今後、取引所に上場しているすべての仮想通貨を貸し出しサービスの対象銘柄とすることを予定しているようです。
一般的に、仮想通貨のレンディングサービスでは、取引所に預けている仮想通貨を貸し出すことで、利息収入が得られるというメリットがありますが、取引所の破綻等による債務不履行リスクを抱えているということや貸し出し期間中は仮想通貨を移動させることができないといった点にも注意が必要です。
今年6月、海外仮想通貨取引所「Poloniex」では、CLAMという仮想通貨の大暴落を受け、証拠金取引(マージントレード)を行っていたユーザーが債務不履行の状態に陥ってしまうという事案が発生しました。
その際、レンディングサービスの利用者がマージントレードの資金の貸し手となっており、全1800BTCの損失が発生したことが同社から発表されたことは記憶に新しいです。
仮想通貨レンディングサービスは、資金を預けておくだけで利息収入が得られるというのが最大の特徴として挙げられるものの、上記のようなリスクを考慮しなければ大きな痛手を被る可能性もあります。
今後、仮想通貨が広く普及していけば、こうしたレンディングサービスも増加していく可能性がありますが、いずれにせよ、仮想通貨につきまとう「予期せぬ事態」には十分注意する必要がありそうです。