通信大手ボーダフォン、SIMとブロックチェーンを使ったリソースと電力グリッド統合を目指す

通信大手ボーダフォン、SIMとブロックチェーンを使ったリソースと電力グリッド統合を目指す

モバイル通信企業ボーダフォンを中心としたボーダフォングループは5月26日、低炭素と消費者中心の電力システムを促進するNPO法人エナジーウェブ(Energy Web:EW)と提携したことを発表しました。

SIM中心のブロックチェーンテクノロジー

今回の提携の特徴は、ボーダフォンのグローバルIoT接続と、携帯電話などに使われているSIMカードにブロックチェーンを組み合わせたSIM中心のブロックチェーンテクノロジー(SIM-centric Blockchain technology:SCB)を利用して、セキュリティの高いID管理を行う点です。

ブロックチェーンでは、個人が使うPC、スマートフォンといったデバイスすべてがデータベースとなります。そのため、1つのデータベースの情報が改ざんされたとしても、他のデータベースと比較することにより、改ざんや正しいデータの確認が可能です。

また、こうした仕組みからブロックチェーンの利用者が増えるほど分散化が進むため、安全性はより高まっていきます。

ブロックチェーンを使ったエネルギーミックス

近年エネルギーミックスという考えが広まりつつあります。

これはさまざまな発電方法を組み合わせて電力を供給するという考え方で、従来では水力発電や火力発電、原子力発電といった発電方法が一般的でした。

しかし、一方で、火力発電には大気中の二酸化炭素の増加、原子力発電には使用済み核燃料の処理方法など問題を抱えていることから、風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーに注目が集まっています。

ヒートポンプやソーラーパネルを使った発電は、世界中の家庭で一般的になってきていますが、このような発電方法は1つあたりの発電量が小さいため、エネルギー間のバランスを取りつつ効率良い運用を行うシステムが必要になります。

ブロックチェーンを使った今回のシステムは、家庭とグリッドの間でのエネルギー生成、貯蔵、販売の新しい機会を生み出すソリューションです。

ブロックチェーンシステムを使って脱炭素化を目指す

今回の発表されたエネルギーシステムの目標は、世界的な脱炭素化です。

エナジーウェブはIoT(Internet of Things:モノのインターネット)によってエネルギーネットワークで結び付く各エネルギーを確実かつ安全に接続することを目指しています。

ただし、さまざまなエネルギーを管理するこのシステムでは、グリッドの安定性と各エネルギーの容量を効果的に使用するための専門家による監視と制御が必要です。

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