3度目のイーサリアムの異常な送金
既報の通り、6月10日と11日に異常な金額の送金手数料が支払われたイーサリアムの送金が行われましたが、11日に3度目となる異常な送金も行われていたことが明らかになりました。
3度目の送金では、3,321ETH(約76万ドル)の送金に、2,310ETH(約54万ドル)が支払われました。
最初の2度の送金は同じアドレスからでしたが、3度目の送金元は、別のアドレスからでした。
送金を承認したF2Poolはこの送金を調査しており、送金元と連絡を取ろうとしています。
これらの3度の異常な送金は、単純なミスなのか、ハッキングなどのトラブルによるものかは今のところ明らかにされていませんが、中国のブロックチェーン分析会社パックシールドは、取材に対し次のような見方を述べています。
ハッカーが取引所などのウォレットを攻撃して自分の管理下に置いたものの、そのウォレットからは決まったアドレスへの送金しかできなかった。
ハッカーはウォレットの持ち主に身代金を要求して取り引きを持ちかけたが失敗に終わり、その報復として大量の送金手数料を支払って送金を行った。
3件の異常な送金の関係や原因などについて、現在も調査が進められています。