Eth2SignerがファイルコインのLotusクライアントと統合、Web3Signerへ
2020年9月9日、Eth2Signerの署名ツールがファイルコインを含む複数のプロトコルをサポートし、Web3Signerへと変化することを発表しました。
Web3Signerではイーサリウムベースの機能に加え、ファイルコインのLotusクライアントでブロックチェーン署名および合意による署名操作を管理することが可能となります。
現在ユーザーがイーサリウム上で構築しているものの多くがファイルコインのネットワーク上に保存されるようになれば、より完全に分散化され、安全にアクセス可能なものになるため、ファイルコインとイーサリウムが合わさることによって、ふたつのコミュニティにとっては多くのチャンスが生まれる可能性があります。
Web3Signerは、安全な暗号鍵を使用してブロックチェーン署名することで、鍵の管理とブロックの作成、コンセンサスの検証を分離しています。
またWeb3Signerは、クライアントやdAppとは別に鍵を保存できるようにすることで、ウォレットのような機能を持ち、ユーザーは新しいブロックなどの関連データに署名する際に鍵を呼び出すことが可能となっています。
クライアントと秘密鍵を分離することによって、ユーザの鍵管理の負担が簡素化されます。
Web3SignerとLotusの統合によって、ファイルコインネットワークの使い勝手とセキュリティが向上します。
Lotusクライアントの場合、鍵はネットワークのコンセンサスを維持するために使用されます。
ファイルコインのマイナーは、ハードウェア・セキュリティ・モジュール(HSM)とともにWeb3Signerを使用しFILキーを保存することによって、悪意ある攻撃から保護されます。
ユーザーは様々なクラウドプロバイダーで暗号鍵を保護したり、ローカルディスク上で暗号化したり、YubicoのYubiHSMやエフセキュアのUSB ArmoryデバイスのようなシンプルなHSMに保存したりすることができるほか、完了したリクエストを Lotus クライアントに送り返すこともでき
、シンプルで安全なインターフェイスとなります。