シアコイン創業者デビット・ボリック氏が語るSkyDBとは
シアコイン(Siacoin)の創業者であるデビット・ボリック氏は10月16日、Skynet にSkyDBと呼ばれる新機能を追加することを発表しました。
SkyDBとは
開発者がYouTubeやtwitter、インスタグラム、スナップチャットなどと競合する機能を備えた、完全なアプリケーションを構築できるようにするためにSkynetが必要とする、最後の構成要素です。
Skynetユーザーは分散型アカウントを作成し、それらのアカウントに可変ファイルを保存できる
ようにするフレームワークです。
SkyDBの状態
SkyDBは、Javascript SDK(*1) forSkynetですでにサポートされています。
SkyDBのクイックスタートの紹介については、公式シアコイン・ブログ内にある「SkyDBの使用方法を示す簡単なチュートリアル」でわかりやすく紹介されています。
より完全なアプリケーションを作成するには、SDKの完全なドキュメントで確認することができます。
SkyDBで可能となる機能
SkyDBで可能となる新機能の1つは、ユーザーデータを保存するアプリを用意に作成できることです。
DropBoxの分散バージョンでは、ユーザーのSkyDBアカウントを使用して、ユーザーのファイ
ルと関連するメタデータを一覧表示するjson(*2)が容易に保存可能となります。
またそれをフロントエンドで判別して、ユーザーのファイルのリストをロードできる様になり、ユーザーがファイルのセットに変更を加えるとjsonを更新することができます。
この機能の魅力は、ユーザーのSkynetBoxに、任意のSkynetポータルを使用して任意のデバイス
からアクセスできることです。
ユーザーのアカウントは単一の場所に存在するのではなく、どこからでもアクセスできる分散型のグローバルデータレイヤーに存在します。
これにより単一の関係者がユーザーのデータへのアクセスを拒否できないため、プラットフォームから除外されないことになります。
この様に、分散型DropBoxでは1人でも週末に作成することが可能ですが、シアコインを始めた当初は分散型DropBoxにリモートで似た最初の製品を出すのに、ほぼ2年間の作業が必要でした。
たった1週間でこれほど多くのことを達成できるようになったことで分散型ストレージがどれだけ進歩したかを示しています。
- *1:ソフトウェア開発キット
- *2:JavaScript Object Notationの略:軽量のデータ交換フォーマット