テザー(USDT)のブラックリスト化アドレスが100件を超える
仮想通貨関連ニュースサイトであるザ・ブロックによると、テザーがイーサリアム上で発行しているERC20トークン・USTDのブラックリスト化アドレスが急増し100件に達しています。
USDTのブラックリスト化アドレスは2019年までは16件だったのに対し、2020年に入ってからは84件と急増しています。
2020年の内訳については、7月9日時点でのブラックリスト化アドレスは39件であるため、それ以降の約3ヶ月の間に45件がブラックリスト化したことになります。ちなみに、この数値にはKuCoinの仮想通貨流出に伴うブラックリスト化も含まれています。
ブラックリスト化されたUSDTは、存在そのものが消滅するわけではありませんが、送金や現金化などすべての機能が無効になるので、実質的には消滅した状態になっているといえます。
USTDは米ドルと同価格を維持しているペッグ通貨で、CoinGeckoによると、USDTはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)に次いで時価総額は3位となっています。
ERT20トークンであるUSTDは、ETHのブロックチェーン上に開設された分散型取引所(DEX)でドルの代わりとして利用されることが多いため、取引額も多くなっています。
しかし、これまでテザー自体に預かり金約880億円の消失や、ドルの保有量にまつわる疑念などが指摘されており、今回のブラックリスト化についても透明性を疑う声が出ています。