ビットコイン一時3万ドル割れ、アルトコインにも影響
1月15日に一時4万ドルを突破したビットコイン(BTC)はその後、調整局面に入り、一時1BTC=3万ドルを割り込みました。24日午前10時現在は、3万2000ドル弱となっています。
コインマーケットキャップやコインゲッコーなどによると、BTCは一時4万ドルを突破したあと下落しましたが、3万6000ドル前後で落ち着きを見せていました。
ところが、20日になって再び下落し始め、22日午前には一時、1BTC=3万ドル台を割り込む局面がありました。その後は落ち着きを取り戻し、23日に3万3000ドル台まで上昇しました。
こうしたBTCの値動きは、アルトコインにも影響を与えています。
19日に史上最高値を更新したイーサリアム(ETH)はその後下落し、24日午前10時現在では1ETH=1230ドル前後となっています。
ビットコインがアジアでの取引時間中に下落しており、仮想通貨ウォレット企業・コボのアレックス・ツオー氏は「アジアの市場心理は非常に弱気だ」と分析しています。
また、大口保有者の動きも強気とはいえません。
クリプトクワントのデータによると、大口保有者がBTCをいつでも売却できるよう、仮想通貨取引所に預ける動きが目立っているといいます。
また、米のバイデン新政権への懸念も影響している可能性があります。新政権で財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏に対する懸念です。
イエレン氏は19日に、仮想通貨について「テロ資金供与における特別な懸念事項だ」と否定的な見方を示しており、これがマイナス材料になったとみられています。