NVIDIA、イーサリアムのマイニング向けプロセッサーを発売へ
米半導体大手のNVIDIA Corporation(以下、エヌビディア)は18日、イーサリアム(ETH)のマイニングに最適化したプロセッサー「CMP HX」シリーズを発売すると発表した。
エヌビディアは昨年、新型GPUであるGeForceRTX30シリーズを発売しましたが、ゲーマーだけでなくマイニングの需要もあることから、今年に入っても品薄状態が続いていました。
CMP HXは30HX、40HX、50HX、90HXの4種類があり、数字が大きいほどスペックが高くなります。30HXと40HXは今年第1四半期、50HXと90HXは第2四半期の発売を予定しています。
エヌビディアは12日にマイニング用プロセッサーについて「需要がある程度のレベルまで来れば販売を再開する可能性がある」とアナウンスしていました。
コインゲッコーなどによると、ETHは19日に1950ドル台に達し、史上最高値を更新しました。こうした状況からエヌビディアは十分な需要があると判断し、販売再開に踏み切ったとみられています。
マイニングといえばASICなど専用機器が必須というイメージが強いですが、これはあくまでもビットコイン(BTC)の場合で、ETHなどはGPUによるマイニングも可能です。
RTX30シリーズを搭載したノートパソコンを大量に使ったマイニングが中国で行われているという情報もあり、RTX30の品不足が解消されない一因となっていました。
同時に、NVIDIAはRTX30シリーズのドライバーについて、ETHマイニングを行った場合にはこれまでの半分程度のパフォーマンスしか出ないような仕様変更を行うことも発表しました。
マイニングについてはRTX30シリーズではなく、CMP HXで行ってほしいという意思表示で、住み分けによってRTX30シリーズの品不足を緩和する狙いがあります。