DeFi界隈で「出口詐欺」-250万ドル相当の仮想通貨持ち逃げ
分散型金融(DeFi)界隈で、利用者が浮動性を提供している仮想通貨が持ち逃げされる「出口詐欺」が発生し、ツイッターなどで注意を呼びかけています。
出口詐欺を行ったとされているのは、タートルDexというファイルストレージプロジェクトです。
このプロジェクトは分散型ストレージの提供が目的で、バイナンス・スマート・チェーン(BSC)上で展開していました。
タートルDexはバイナンスコイン(BNB)を流動性確保のために提供されており、その額は9000BNB(約250万ドル相当)に上っていました。
この9000BNBが19日午前には引き出されており、分散型取引所(DEX)のパンケーキスワップとエイプスワップでイーサリアムに交換され、バイナンスに送られたことが分かっています。
9000BNBは、タートルDexの取引所トークンであるTTDXの売却によって得たものであることから、監視サイトであるDeFiストーカーはツイッターで、出口詐欺だとしています。
タートルDexは公式サイトを開設し、公式ツイッターアカウントも持っていましたが、現在では公式サイトはアクセスできない状態で、ツイッターアカウントも消されています。
詐欺案件がBSC上で起きたことから、バイナンス側の動きが注目されていますが、現時点では目立った動きを見せていません。