タイの大手銀行KBank、DeFi導入へ前向きな姿勢
タイの大手銀行KASIKORN BANK(以下、KBank)が、DeFi(分散型金融)への参画を検討していることが、地元メディアのBangkok Postに報じられました。
KBankの技術部門であるKasikorn Business Technology Group(以下、KBTG)は、タイの証券取引所と共同で子会社Kubixを設立し、ICOプラットフォームを立ち上げる予定です。
Kubixは、ICOを希望する事業者の事業計画を審査するほか、証券取引所へのデジタルトークン登録届出書の支援等も行う見込みです。
KBTGの会長であるRuangroj Poonpol氏は、「DeFiのもとで金融サービスを提供することにより、金融包括を促進する可能性がある」と語っています。
利用者が金融サービスにアクセスする機会が増え、経済的な価値を生み出すことでタイ経済の活性化を促す狙いがあるようです。
Kubixにおいては、将来的に様々な資産がデジタル化され取引される可能性があります。
不動産やアートなど、多くの分野でICOが行われ、これまでは一般投資家にとって投資機会が少なかった資産オプションにアクセスする機会が増えることになるでしょう。
KBankにより、ユーザー間の資金移動が可能に
Kbankは、Defiの利用により金融業者の仲介なしに、利用者同士が直接資金の貸し借りを行う仕組みの構築も進めています。
ブロックチェーン上でのスマートコントラクトを利用することにより、証券会社や取引所、銀行に依存せずに、自由度の高い資金移動が実現する見込みです。
Poonpol会長によれば、このは2018年から2020年に最初のフェーズを完了した後、2021年から2023年までに実用化される予定とのことです。
また同氏は、当プロジェクトにより、タイにおける銀行口座を持たない人々の、金融サービスへのアクセシビリティが向上する可能性が高いとも述べています。